Henry Poole Is Here
これも機内で見た映画である。
成田行きのフライトなのに日本語の吹き替えはおろか字幕も無し。
アメリカで封切りされてまだ3か月くらいだったのと
たぶん日本でのロードショーは予定されていないということで
翻訳はされなかったのだろう。
とのあれ何の予備知識もなく見たので
何が起こるか全く予想できないどころか
そもそもこの映画がどういうジャンルに属するかさえわからなかったのだ。
出だしは性格が暗そうなお兄さんが医者に不治の病の診断をされ
恋人とも別れ、引っ越し、仕事もせず、
ひっそりと暮らそうとしているところから始まる。
でもこれは暗い話ではけっしてない。
その後、隣のおせっかいの女性が彼の家の壁のシミを
キリスト像だと騒ぎだしてから
彼の静かな生活は吹っ飛んでしまう。
たくさんの人たちが像を拝み、触りにやってくるようになったのだ。
そして奇跡も起こり始める。
でも、これは神の奇跡の話でもないし
信仰を持つ人たちを揶揄しているわけでもない。
全体的にはずいぶん大雑把な作りで
科学的な説明はおろか、非科学的な説明すらされていない物語である。
(私が聴き逃したという可能性もあるが。)
おそらく制作者にとってはそんなことはどうでもよく、
主題の「希望」と「ネバーギブアップ」が
観客の心に残ればそれでいいのだろう。
まあ確かに心が明るくなるような映画ではある。
でも、これ本当にコメディーなの?
by arizonaroom | 2009-01-15 23:35 | 映画&TV&本 | Comments(0)