トンネルの向こうは僕らの楽園だった
澤田美喜さんによって作られたエリザベスサンダースホームの特集を見た。
以前見たのはもうかなり昔のこと。
巣立った子どもたちはまだ30代くらいで
日本への想いと憎しみ、怒り、希望、
いろいろ複雑な感情が入り混じっていたような印象を受けた。
養子としてアメリカに渡った子どもたちの何パーセントかは
ベトナム戦争でなくなったり、
テレビには、結婚してアメリカに渡ったものの結局離婚、
シングルマザーとして頑張っている人などが登場し、
日本語よりも流暢になった英語でインタビューに応じ
「日本はまだ全然変わっていないね。」と言っていたのを
まだまだ子どもで世間知らずだった私は
悲しい気持ちで聞いていたのを思い出す。
しかし、月日は経ち、そんな彼らも60代。
今回は主に日本在住の孤児たちに焦点があてられていた。
世の中の偏見と闘い、辛い思いもしただろうに
映像で見る彼らは
予想に反してみな穏やかな顔をしていたのだった。
もちろん、卒業生は1400人。
私がテレビで見た人たちは
ほんの一握りの恵まれた人たちだったのかもしれない。
でも、彼らのやわらかな瞳を見たとき、
一番守られなければならない大切な幼少期に
彼らは確かに守られていたのだと悟った。
たとえ、その後につらいことが待っていたとしても。
戦後60年。
日本は確実に変わってきている。
by arizonaroom | 2009-03-11 23:35 | 映画&TV&本 | Comments(2)
一番守られなければならない大切な幼少期に
彼らは確かに守られていたのだと悟った。
たとえ、その後につらいことが待っていたとしても。
ハレルヤ!
ブラジルに渡った男性が亡くなる前にすばらしいことをおっしゃていたのですが、記憶が不鮮明なので
書けませんでした。
「親が自分をどこに連れて行こうとそれは親の責任ではない。」
その後のことばが思い出せないのですが
後は自分で歩くからという意味だったと思うのです。
本当に感動的でした。