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ESTAの意味

 ESTAとはビザ免除でアメリカに入国する人が
あらかじめオンラインで申請するプログラムのことである。

 昨年秋に導入され、今年の1月から対象者全員が義務付けられることになった。
世の中はどんどんネットを利用しない人を追い込む方向に進んでいる。

 旅行会社もよい金儲けの機会とばかりに
数千円の手数料でESTAの代行を行っているという。
本当は、質問はすべて日本語で、答えもイエス・ノーのみ、
後は自分のパスポート情報と滞在先を記入するだけの実に簡単なものなのに。

 でも私は旅行社を非難したりはしない。
今はこの業界で利益を上げるのは至難の業だし、
何よりネットも旅行も不慣れな人の助けにはなっていると思うので。

 この申請は渡米72時間前にしないと入国拒否されるのだという。
だから私も忘れないうちにと、
チケット購入後、直ちに行ったのだった。

 ちなみにチケット購入先のアメリカン航空では
ESTAの情報は全然教えてくれなかった。
もし、旅行会社で買っていれば、必ず「ご存知ですか?」と
アドバイスしてくれたはず。
 パスポートの名前や有効期限も
必ず確認したりと、かゆいところに手が届くのは絶対旅行会社である。

 さて、当時。
私はESTAで申請してあるのだから、当然機内で記入するあの緑色の用紙は
廃止になったのだとばかり思っていたのだが
チェックインカウンターで渡されたのは、紛れも無く、あのいつもの用紙。

 「ESTAが導入されたから、もう無くなったのだと思っていたのですが。」と言ったら
カウンターの女性は申し訳なさそうに
「まだあるみたいなんですよ。」と言ったのだった。

 内容はまったく同じである。
確かにESTAは2年有効だから情報に変更があるかもしれない。
でも、それこそオンラインでアップデートすればいいだけの話。

 そんなことをぶつくさ思いながら飛行機は到着し、入国審査に入る。
審査官は申請用紙に記入漏れが無いかをチェックし、
いつもと同じ質問が繰り返され、指紋採取と顔写真の撮影、そして無事入国。

 なんだ、いつもとまったく変わりないじゃん。

 本当にESTAはスピーディーな入国審査に役立っているのだろうか。
そもそも、ESTAは使われているの?
誰かESTAを申請し忘れて入国拒否にあった人、本当にいる?

 確かめてみたいけど、無理だよね~

by arizonaroom | 2009-09-23 15:11 | | Comments(0)