ハナミズキ
先月アメリカからの帰途のフライトで見た映画である。
映画の説明には
「高校時代からの恋人との遠距離の後、新しい出会いが」
なんてあったので
「こりゃお子様向けだわ」と思ってしまった。
あらすじを見ただけで先が読めるような感じである。
それでも他に見たい映画もなかったので
(この時点でもう3本見終えていた。)
あまり期待もせずに見ることにした。
そうしたら、これが意外とよかったのだ。
あの騒々しい機内で、
とてもじゃないが映画に集中できるような環境ではないのに
涙うるうる状態の私。
北海道の進学高で早稲田を目指す紗枝と
水産高校に通う漁師の跡取りの康平。
もうこれだけでミスマッチのふたりである。
高校生らしい純粋でぎこちないふたりの愛。
その昔、私がまだ若かりし乙女の頃
「スキー場で出会ったかっこういい彼を
都会で見ればただの田舎のあんちゃん」などと
残酷なことを友人たちとよく言ってたものだったが
紗枝は決してそんなことを思ったりはしない。
会いに来てくれた康平が、どんなにださくても
大学に格好いい先輩がいても
(これがゲゲゲの向井くん!)
紗枝はひたすら康平のみを見つめているのだ。
なんて純粋なの~。
しかし、そんな二人にも
抗えない運命が待ち構えているのだった。
その後のふたりの10年は劇的である。
NYと北海道、そしてカナダ。
これだけ環境が違っていても
愛が変わらないのもすごいけれど
お互いの幸せを第一に考えている自分本位の愛で
ないのもまたすごい。
終わり方もとてもさわやかでよかった。
by arizonaroom | 2010-12-09 23:10 | 映画&TV&本 | Comments(2)
ビックリしたり、戸惑ったり、
カナダの港町の様子が素敵でした。
そうそう、ここでもう終わりかな~と思うところでは
終わらず、次の展開が待っているんですよね~。
カナダも北海道もよかったです。