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宝くじ

 日本の宝くじではプライバシーへの配慮から
高額当選者の名前を発表しない。

 以前テレビで見たことがあるが
高額当選者の息子の誘拐殺害が
どこかの国(よく覚えていないがヨーロッパか南米)で
あり、それ以来その国でも
発表はしなくなったとのことである。


 しかしアメリカでは違う。
高額当選者の名前と映像がデカデカと掲載されてしまう。

 なぜかというと、そうしないと
本当に当選者がいたかどうか
国民にはわからないからである。

 『 「高額当選の人にお金を渡しましたが
その人の名前は秘密です。」と言うのを
どうやって信用しろというんだ。」とアメリカ人は言う。

 そもそもアメリカ人は「お上」とか「権威」を信用しない。
だから陪審員という制度があるのである。
(日本の裁判員とはちょっとニュアンスが違う。)

 そう、ロトを購入した人は
当選者の名前と金額を知る権利がある。

名前を公表されることによって
起こり得る当選者の不利益ー
  親せきや友人が増え、あるいは失くし
  寄付のお願いや投資会社、
  あるいは詐欺師などの突撃訪問に悩まされ
  ダイレクトメールが郵便ポストに溢れ
  勧誘電話は鳴り続けるー
 よりも「国民の知る権利」の方が大切なのである。

 ずいぶん昔、新聞で読んだ
日米の宝くじにまつわるエピソードをふたつ紹介しよう。

 まず日本。
500万円の当選くじをぎりぎりまで
換金しに来なかっった人がいた。
銀行員がなぜすぐ来なかったのかと聞いたら
離婚の調停中だったからという答えが返ってきた。
奥さんに1銭も渡したくなかったので
離婚届けを提出してから
取りに来たとのことである。

 一方アメリカで、金額は忘れてしまったが
(百万ドルだったか数十万ドルか)
とにかく大金を獲得したことを夫に隠して
離婚した妻がいた。
(早い話、宝くじに当たったから離婚した。)

 しかし、彼女はそれを分割払いにしていたため
元夫がその書類を受け取ってしまい発覚、
夫は半分もらえる権利があるということで
さっそく裁判を起こしたのだった。

 結果はなんと夫は全額勝ち取ったのだ。
申告義務を怠った妻への制裁である。

 アメリカは恐ろしい。

by arizonaroom | 2011-01-06 23:02 | 異文化 | Comments(2)

Commented by aamui at 2011-01-07 03:19
おめでとうございます 今年も宜しくお願いいたします ふ~~~~ん そうか~ 凄く納得しました 何時もありがとうございます 
Commented by arizonaroom at 2011-01-07 16:46
aamuiさん
こちらこそよろしくお願いいたします。
国によって常識が違うのは興味深いですよね。