東京の夜は明るすぎる

 欧米の室内は暗い。
ベッドルームの天井にも
たいていは電燈がなく、
電気スタンドがいくつかあるだけだ。
それも柔らかな光で
私などは「こんなんじゃ本も読めやしない。」
といつもいらいらしてしまう。

 反対に夫は家が明るすぎると落ち着かないという。
だからリビングの蛍光灯はかならず
ひとつしかついていない。

 でも夫はいない時は私は2つつけてしまう。
一つでは十分な明るさとは思えないからだ。

 だって、小さい頃から
「暗いところで本を読むと目が悪くなる」と
脅かされて育っているでしょ?日本人は。
 
 でも、日本人の「明るさ信仰」は昔からではない。
江戸時代は忍者が活躍できるくらい薄暗かったし
昭和になってからも蛍光灯が発明されるまでは
裸電球ひとつだったはず。

 そう、明るさ信仰は長い日本の歴史の中で
ほんの半世紀くらいのことなのだ。

 今節電を強制されている中
この明るすぎない東京が
都民の間で歓迎されはじめているという。

 日本人は驚くほど柔軟性がある国民なので
この節電革命はきっとすごい効果を生み
すばらしい未来に結びつくんじゃないかと
私はひそかに思っているのである。
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by arizonaroom | 2011-04-22 23:05 | 日常&雑感 | Comments(0)