ファーストフード・ネイション
ドキュメンタリーなのかと思ったら違った。
しかし、原作のエリック・シュローサーの「ファストフードが世界を食いつくす」は
確かにノンフィクションである。
あまりにもファーストフード業界の衝撃的な内幕を描きすぎて
映像の協力が得られなかったのだ。
ということでフィクション物語として作られたのがこの映画なのである。
ハンバーガー・チェーン「ミッキーズ」。マーケティング担当のドンは
ハンバーガーのパテに大量の大腸菌が含まれていたとの報告を受け
食肉工場まで調査に行くことになった。
ここから私達視聴者は、衝撃的な映像をいくつも見ることになる。
映画の予告がこれ。まずはご覧あれ。
本部のエリート、店で働くバイト店員。
そして食肉工場で働く不法滞在の移民たち。
味を化学薬品で作り出す研究者。
ここには、モラルも、労働者としての誇りもない。
あるのは利益だけを追求している大企業の論理だけだ。
そして青い正義感で牛を救出しようとする若者たちも。
ドキュメンタリー手法ではここまでは描けなかったであろう。
時々「えっ?」と思うような大物スターが
チョイ役で出てくるのは、
たぶん作品に共鳴したからなのだろう。
この映画を見終わった後にファーストフードのバーガーが
食べたいと思った人はちょっとすごい。
by arizonaroom | 2011-08-16 22:34 | 映画&TV&本 | Comments(0)