戸籍追跡
遺産相続のためにはそれ以前の戸籍謄本も必要である。
何しろこの戸籍謄本には妻以外の相続人(子どもたち)の記載は
まったくないのだ。
こうして母と私の「戸籍をさかのぼる」旅は始まった。
別に郵送でもよかったのだが
すべて東京23区内だし、
時間もあるので出向いてみようということになったのだ。
まず中央区。
ここでは最後の謄本を450円で取り寄せたのに
平成17年に国が勝手に(!)改正したために
あらたに750円(除籍謄本・改製原戸籍謄本は750円)払い
平成17年から戸籍地を変更した年までの謄本を申請する。
そして
出生の時の戸籍謄本もここにあったことが判明した。
出生場所は「東京市日本橋区」。
戸籍筆頭者は私の祖父だ。
祖父は日本橋の住人だったのである。
曽祖父の死亡で祖父が戸主になったとある。
昔の家長制度の頃なので結婚しても独立した戸籍にはなっておらず
そこには祖父の母も含まれていた。
この戸籍に掲載されている人たち-達筆な字の役所の担当者も含めー
もう誰一人この世にはいない。
父の子どもの頃の写真を見たときと同じような
タイムマシンに乗ったような不思議な感覚に包まれる。
でも感傷に浸っている暇はなく
次は文京区へ。
こちらは「東京市小石川区」。
父が主に育った土地だ。
小石川区の後は練馬区。
私の両親の婚姻届を出しに行った祖父が
婚姻により独立した父の戸籍を
当時祖父が住んでいた地にして
登録してしまったのだ。
(両親の新婚の地ではない。)
その後父は、住んではいなかったけれど
祖父の故郷の日本橋に本籍地を変更した時
「戸籍っていったいなんなんだろう」と
私は思ったものだった。
ともあれ、これですべて完了だ。
全部東京でよかった。
本日の手数料は3千円なり。
もちろんこの中に交通費は含まれず。
帰りの電車の中でメールを打って妹たちに報告。
間もなく妹から「私もそろそろ取った方がいいですか?」というメールが届き
私はとんでもないことに気が付いた。
「私の謄本を取るのを忘れた!」
父と同じ中央区だったのに!
さっきまでそこにいたのに!
ガ~ン!
その後しばらく立ち直れなかった私であった。
(実はまだ立ち直れていない。)
by arizonaroom | 2012-06-20 20:39 | 健康 | Comments(4)
本当に、がーーーンですね。
何で御祖父様は練馬区に、戸籍を作られたのかしらね。
不思議ですね。
私達は、この地に越して、
30年ですが、未だに最初の所から移していません。
色々教えていただくと移さなくて正解だったのかもね。
私の父は転々としたようで藤沢から始まって港区、新宿区、文京区と回りました。この先は埼玉のようです。
せっかくだから全部コピーをとって保存しています。
当時、父は社宅住まいの転勤族でした。だから祖父は自分が当時住んでいた練馬を本籍地にしたのでしょう。
区役所の戸籍課では同じような人がけっこういて
「なんでこんなところに戸籍が?」とみなさん戸惑っているようでした。
移さなくて正解です。
戸籍をめぐる旅は面倒だったけれど
父や祖父の歴史をたどっているようで楽しかったです。
私もコピーを取って保存するつもりです。