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映画ホーキング

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 その昔、「ホーキング宇宙を語る」が出版された時
私もはりきって読んだ。
 
 もう内容はすっかり忘れてしまったので
自分がどの程度まで理解していたのかも
面白いと思って読んでいたのかも定かではない。

 そのホーキングの映画をディスカバリーチャンネルが放映していた。
若き日のホーキングを演じていたのは
なんとシャーロック・ホームズの役者ベネディクト・カンバーバッチではないか!

 ホーキングが筋萎縮性側索硬化症と宣告されたのは21歳の時。
余命は2年と宣告された。
 
 それでも彼は研究に打ち込み、オックスフォードからケンブリッジの大学院に進んでいく。

 物語の中で、学者や学者の卵の学生たちが
たくさんの宇宙理論を論議している。
もちろんこちらは、ちんぷんかんぷんである。

 わかるのは今までの先輩たちが発見した法則を理解するだけでは
学者にはなれないのだということ。
発想の転換ができる柔軟な脳が必要なのだ。

 ホーキングの体の麻痺は進行していくのだけれど
彼の脳みそは冴えに冴えわたっているのである。

 彼は頑固である。
そして自信家でもある。

 教授の間違いを発見して学生たちの前で恥をかかせてしまったり
余命宣告された不自由な体で
何の躊躇もなく恋人にプロポーズもする。

 恋人は迷いながらも彼に献身する決心をし
映画はここで終わるのだが
私たちはその後を知っているので
感動することができない。

 26年後、3人の子宝に恵まれながらもふたりは離婚してしまうのだ。
その後、彼の介護をしていた看護師と再婚するも
やはり11年後には離婚する。
ちなみに看護師の元夫は
彼のための意思伝達ボイス装置を発明した科学者である。


 ホーキングの持論は「創造主である神はいない。」
「死後の世界はない。人間は死んだら無になるだけだ。」

 ちなみに最初の妻は敬虔は宗教家であったという。
子育てをしながら介護し、
経済面や精神面にも夫をサポートした妻を支えていたのは
神への深い信仰だったというのは
何とも皮肉な話ではある。

 余命2年と宣告されてから、もう50年近くたつ。
神を否定する彼は、
その奇跡を「自分に与えられた使命があるから」とは思わず
単なる偶然の産物、あるいは自分の生命力の強さだと
淡々と思っているのだろうな。


*********
 映画とはまったく関係ないことだけど
 うちの夫は、ホーキングはイギリス人なのに
ボイス装置がアメリカ英語だということを不思議がっていた。
 

 
 
 

by arizonaroom | 2012-09-30 23:32 | 映画&TV&本 | Comments(0)