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改革者の真贋

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 元横浜市長中田宏氏の著書である。
以前読んだ「政治家の殺し方」の時も
改革者に対する嫌がらせや信じられないほどの圧力に愕然としたが
今回の著書もかなり衝撃的だ。

 この本では市長時代の彼が行った改革が書かれている。
市内のゴミを30パーセント削減し
返すあてがまったくなかった1兆円の借金を返済し
羽田空港国際化にも尽力した。
彼の業績は数えきれないくらい多い。

 彼の語録を抜粋すると
政治家は偉大なる素人であるべき
政治家は根本論を打ち出し、役人は方法論を考える
正義なき力は暴力、力なき正義は無力
決断できない政治が、国民の痛みを増大させる
仕事とは期限を決めてするもの
変革にはスピーディーな決断が必要
改革とは具体的でなければいけない
財務改革は血を見る戦いになる

 「みんなと仲良く」だけでは改革はできないのである。

 現在の中田氏は大阪市特別顧問でもあり維新の会からの立候補者だ。
この著書は橋下徹氏への応援歌でもあるのだ。

 「今の政治家に必要なのは独裁」などと誤解を恐れずに
大胆なことを言う橋下氏の真意を解説する「通訳者」でもある。

 この二人に対する賛否両論も多いだろう。
私も石原新党と合流した時点で
維新に対する興味を失いかけていたのだが
またちょっと見直し始めている。

 もちろん彼らにも欠点はあるし
カリスマ的であるがゆえに独裁に走る危険性もはらんでいる。
 でも、少なくとも今の日本の政治家にはない実行力と
権力や情けにも動じない強さがある。
 
 最後に彼の彼の言葉をもうひとつあげたい。
国も個人も「右手に自由、左手に責任」を


過去の記事より
政治家の殺し方

by arizonaroom | 2012-12-07 23:17 | 映画&TV&本 | Comments(0)