お客様対応

 地下鉄の座席で男性が横になって寝ていた。
しばらくの間、そこだけ大きな空間が空いていたけれど
誰かが駅員に伝えたらしい。

 「お客様、起きて下さい!」という大きな声が。

 車掌なのかと思ったら
駅に常駐している警備員だった。

 それでも起きない。
寝ているのではなく、気絶しているのだろうか。

 「お客様、お客様!
 他のお客様に迷惑ですから起きて下さい。」
けっこう強気の警備員。

 やっぱり寝ているだけか。

 それにしてもしぶい男性だ。


 警備員が乗ったまま電車は走り始める。
彼は非常ベルを鳴らし、車掌と連絡。
車掌は女性であった。
 警備員は自分が警備員であることを名乗り
今の状態を説明する。

 次の駅に着いた時、5人の警備員が乗り込んできて
この男性を無理やり起こし
電車からおろした。

 よく見たら若い男性で
トラブルなど興しそうな感じではなく
警備員に囲まれて大人しく立っている。

本当にただ眠かっただけなのかも。

 でも車内からの視線にも恥らったりしている様子もない。
大物なのだろうか。

 これを電車では「お客様対応」と称している。
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by arizonaroom | 2013-04-06 23:34 | 日常&雑感 | Comments(0)