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シリアは一線を越えた

 シントン(CNN) 米ホワイトハウスは13日、
 シリアのアサド政権が反体制派に対して化学兵器を使用し、
 越えてはならない一線を越えたと断定した。
 この判断に基づき、反体制派支援の「規模と範囲」を拡大すると表明している。
                  (CNNより抜粋)


 現在シリアの国民は大変な試練の中にいる。
もはや他国への干渉を控えるなどと悠長なことを
言っている場合ではないことは確かである。
国際社会はなんとしてでも彼らを助けなければならない。

 それを承知の上で言うのだが
「一線を越えた」という表現には引っかかる。
殺人兵器に関して、何を持って許容範囲かそうでないかを判断するというのだろう。

 国際人道法というものがあり
 (正確には国家間の条例のようなもので法的拘束力はないらしい。)
そこでは文民を保護し、戦闘員に不必要な苦痛を与えないということが
謳われている。
 
 そこでは、区別をしない殺戮兵器、必要以上の苦痛をもたらす兵器、
長期に渡って自然や人体に影響を及ぼすものなどが禁止とされている。

 でも空爆は許されるらしい。

 なんだか理解できるようで出来ない話である。

 戦争とは結局のところ「殺し合い」である。
殺し合いに残酷とか残酷でないとかの区別がつけられるわけがない。

 それに、生きるか死ぬかの戦いの中で
法を遵守せよとは?
スポーツではないのである。


 区別をしない殺戮兵器の原爆や枯葉剤のような化学兵器、
すべてアメリカが過去に使用経験のあるものばかり。

 しっかり過去を反省した上で今回も発言しているんでしょうね?

 ともあれ、まだアメリカは慎重で、どのような支援をするのかは
発表していない。
 
 何の力も知恵もないちっぽけな私にで今きることは
これ以上多くの罪の無い市民たちの尊い命が犠牲がでないように
祈ることだけである。


 

by arizonaroom | 2013-06-14 23:34 | ニュース | Comments(0)