人々のリズム

 週に2回ほど電車の回数券を利用している。

 少し前まではまだ切符を買う人がいたけれど
消費税がアップし、電子カードの方が得になった今
(逆に損になる場合もあるらしいが)
切符をスロットに投入する人など
ほとんどいなくなってしまった。
 
 そのため、私の切符を入れて出すという動作が
確実に改札口での人々の動作のリズムを
壊しているのだということをしみじみと痛感している。

 一度など、切符をスロットから出そうとしている間に
私の後にカードをタッチした若い女性が
私の前をすり抜け通りぬけて去っていったのである。

 通勤ピークをちょっと過ぎた学生街の小さな駅だったので
まだよかったけれど
これが大都市のラッシュアワーだったら
私は舌打ちをされていたかもしれない。

 ほんの秒差なのに
改札の快適なリズムは大きく狂う。
私がどんなにスムーズに入れても
やはりリズムは狂う。

 切符や定期券を入れ、出すというリズムはもうどこにも存在しないのだ。

 人々の歩幅もしかり。
都会の秩序はリズムである。

 リズムの中を動く社会は軽快ではあるけれど
さまざまなハンディキャップを持つ人々、
つまり、そのリズムに乗ることのできない少人数の人々にとっては
優しくない社会を作っているのだなあとつくづく思う。


 
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by arizonaroom | 2014-10-11 20:55 | 日常&雑感 | Comments(0)