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義父の入院その1

 アリゾナ滞在2日目、夫は義父に頼まれ床屋に連れて行った。
さっぱりと散髪したその夜、彼は大量の吐血をして
救急車でER運ばれた。

 本人はずっと
「病室に入る前に天国に行きたい。」と繰り返すし
義母は延命治療はしないという本人が作成した法的書類を
書斎から探し出し、それを病院側に渡す機会を探っている。

 そして直ちに胃の中の検査をしたいという病院側の要請を
本人も義母も拒否し
「とりあえず今夜は休みたい(休ませたい)」と主張、
そしてそれは通ったのだった。

 これでいいのか!
無理にでも検査をさせるべきなのでは?と
日本人の私の頭は混乱するばかり。


この夜のERは患者でいっぱいで
病室の外にも患者は寝かされている。

 その傍を刺青を腕に大きくいれた看護師が忙しそうに歩き回るが
医師が全然見当たらない。
危篤の患者が最優先なのである。

 ともあれ、高齢の義父である。
家族は誰もが最悪の結果を思い浮かべていたのであるが
翌日の検査の結果は
なんと十二指腸潰瘍なのであった。

 私のアメリカ医療のカルチャーショックはまだまだ続く。

 

by arizonaroom | 2015-12-09 23:35 | 健康 | Comments(0)