ラ・ラ・ランド
歌といい踊りといいちょっと中途半端な感じがぬぐえない。
映像がきれいと評判の映画だったけれど
悲しいかな、こちとら機内の小さなモニターでの鑑賞である。
まともには批判できないかも。
女優の卵とジャズマンの恋の物語で
当初はまったく芽が出ない状態だ。
しかし、ふたりとも大きな夢がある。
しかし、
二人の恋愛が成就させるためには厳しい現実との妥協も
やむを得ない。
その夢と現実と天秤の状態が二人の間では微妙に食い違っていく。
ラスト、もしあの時こういう選択をしていれば
今とはまた違った幸せがあったと
ふたりが思いめぐらすシーンが
この映画の欠点をすべて補って
アカデミー賞にふさわしい作品に仕上げている。
つかんだ夢と手放した夢。
積み重ねてきた愛が一瞬で思い出に変化してしまう。
とても切ない物語である。
ちなみに、ひとこと言わせてもらえば
彼女のあの悲惨で絶望的な状況から
あんなに三段跳びに大女優になれたりするのか
あの安易な飛躍に私はちょっとついていけなかった。
by arizonaroom | 2017-05-03 22:35 | 映画&TV&本 | Comments(2)
あれがなければ、普通の甘いミュージカルでした。
ところでarizonaroomさんは『セッション』、ご覧になりましたか。かなり衝撃を受ける問題作です。
この監督の次作、注目です!
本当にラストは大切ですね。どんなに途中までよくてもラストがこけてしまうと、「時間を返して」と言いたくなります。
セッション見ていません。今度探してみます。