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スーパーマン リターンズ

 テレビを見ていた夫が突然「We should・・・」と話し始めたので
どんな建設的な提案をするのかと聞いていたら
スーパーマンはDVDではなく映画館で観よう。」ということだった・・。
(このリンクをクリックする時は注意。音が出ます。
特に会社でこっそり見ている人、ミュートにするのをお忘れなく。)

 なぜにDVDではだめなのか?
それはスケールの大きな立体的画面とサウンドが違うからであろう。
子どもの映画なのに?と思ってはいけない。
アメリカ人にとってスーパーマンは永遠のヒーローなのである。

 オリジナルは1940年代。
であるから、あのタイツがかっこ悪いなんで笑ってはいけない。
スーパーマンは仮面ライダーのように
ほとんど変装していないのにもかかわらず
誰一人、彼が新聞記者のクラークだと気がつかないあたりも
突っ込んではいけない。
ましてや、スーパーマンに変身する時にエレベーターの中に残してきた
スーツやめがねはどうしたの?などと
考えるのはもってのほかである。

 スーパーマンは桁違いに強い上に
大変品行方正.孤高の人である。
彼は己の孤独な人生を嘆いてはいない。
それどころか、救世主としての自分の運命を静かに受け入れ
ガールフレンドにも正体を明かすどころか距離を置き
自分とけっして交差しない彼女の幸せを祈る。
性格が屈折しずぎてGFにも逃げられてしまうバットマンとも
あくまでも私生活を大切にするスパイダーマンとも全然違うのだ。

 アクシデントで超人間になってしまったスパイダーマン、
努力で超人間になったバットマン。
しかしスーパーマンは生まれ付いてのスーパーマンだ。

 この映画には、悪人レックスが大変な悪巧みをしてはいるが
思わず目を背けたくなるような残虐なシーンは一切ない。
ハラハラドキドキもあまりない。
まるで暴れん坊将軍や水戸黄門を見ているような
安心感がある。
 
 まあ、スカっと爽やかな気分になりたいのなら観ても損はないかも。
あまり中身はないが・・。
ちなみに夫は五つ星の大満足であったそうだ。(アメリカ人だなあ。)
 

by arizonaroom | 2006-08-23 21:29 | 映画&TV&本 | Comments(0)