外国が舞台のアメリカの言語事情

 
f0037623_22535257.jpg


 やはりアメリカの別の家でDVDを見ることになり、
でてきたのが中国製作の「カンフーハッスル」。 
この映画は外国映画としては最高の観客動員数だったらしい。
確かにわかりやすいストーリー、
あり得ない漫画チックな技、
弱そうな住人が突如カンフーマスターとして活躍してしまう意外性、
そして正義が勝つという
アメリカ人が大好きな特性をすべて備えているから当然と言えば当然か。

 アメリカで見たので当然英語の吹き替えである。
この吹き替え、おそらく俳優本人たちの声であろうが
中国語訛りがすごく
日本人の私として聞き取るのにちょっと苦労した。
まあ、それほど言葉は必要としない映画ではあったけれど。

 これは外国映画ではあるが、
いつも思うのがハリウッドで作る外国が舞台の映画の不思議さだ。

 英語圏でない国が舞台でも
俳優が英語を話すのは別によいと思う。
吹き替えだと思っていればいいからだ。

 しかしハリウッドではわざわざ訛った英語を俳優に話させることが多い。
たとえば「ピンクパンサー」。
スティーブ.マーチンがフランス人の役だからといって
なぜフランス語訛りの英語を話さなければいけないのか。
私たちは英語をフランス語の吹き替えのつもりで聞いているのだから
訛る必要はまったくないのだ。

 ちょっとわかりにくい説明だったかもしれない。
では、これではどうか。
たとえば私たちが日本のテレビで、
声優が吹き替えたイタリア映画を観るとする。
イタリア俳優の口から、当然ナチュラルな日本語の音声が流れるが
私たちはそれを不思議ともなんとも思わない。
むしろイタリア訛りの日本語が出たほうがおかしいと思う。
でもアメリカでは、この場合は「イタリア語訛りの日本語」が
ふさわしいと思っているようなのだ。

 やはりハリウッド映画の「さゆり」。
この場合、出演者のほとんごが中国人と日本人だったのだから
仕方がないといえば仕方がない。
しかし、「ヒマラヤ杉に降る雪」では
完璧な英語の発音を要求された工藤夕紀も
この映画では訛った英語に直されたと聞いた。(未確認情報)

 あくまで推測だが、
日本語を国語としてしゃべる国は日本しかないのに対して
英語を話す国はたくさんある。
イギリス、フィリピン、シンガポール、アフリカ各国
それぞれが違ったアクセントで話すから
日本人は日本語訛り、中国人は中国語訛り、
フランス人はフランス語訛り、
きっとその方が自然なんだろうな。

 しかし、映画を観ながらこんなことを思っている人はそうはいないだろうな。

f0037623_2255578.jpg

f0037623_2256742.jpg

 中国の映画を観るので中華料理をデリバリー。
 

 
[PR]

by arizonaroom | 2006-12-07 22:57 | 映画&TV&本 | Comments(2)

Commented by menogaia417 at 2006-12-08 14:44
外国人が抱いているカンフーのイメージそのままが良かったのかな?
そんな気がします
Commented by arizonaroom at 2006-12-08 21:03
松田さん
ご訪問ありがとうございます。
そうですね。単純でわかりやすいストーリーでしたね。
残酷な場面も漫画チックなので
現実感が、まったくなかったし。

松田さんのブログもなかなか勉強になっておもしろかったです。