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クリスマスは何をお祝いする日?

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 来日してまもないシンガポール出身の
クリスチャンの友人に聞かれたことがある。
「日本ではクリスチャン人口は少ないようだけど
クリスマスのデコレーションがすごいのにはびっくりした。
日本人はクリスマスに何を祝っているの?」
「うっ」と返答に詰まってしまった。

 クリスマスを英語で書くと「Christmas」、
つまりキリストのミサという意味で
救い主、神の子イエス.キリストの誕生を祝う日である。
もちろんほとんどの日本人はそれを知っているだろう。

 しかし、クリスマスに、イエスの誕生を祝っているかと言われれば
本当に祝っている人はクリスチャンのみであろう。
大方の日本人にとっては、この日は単なるイベントの日でしかない。

 子どもたちにとってはサンタクロースからプレゼントがもらえる日であり、
若いカップルにとっては、1年中でもっともロマンチックなデートの日である。
街には華やかなな音楽とイルミネーション、キャンドルライトの中で
ケンタッキーフライドチキンとイチゴのケーキを食べる人たち。

 変な意味ではなく、日本人はこういった慣習を上手に取り入れるチャンピオンだ。
面倒な宗教の部分を省き、楽しいお祭りにしたてあげてしまう。
いや、天才なのは企業家たちか。

 こんな風景をよそ目で見ながら日本のクリスチャンたちはため息をつく。
ため息をつきながらも、この機会に救い主のことを知ってもらおうと
クリスマス礼拝やイブ礼拝に誘ったりと努力は怠らない。

 しかし、アメリカ人の夫は言う。
「クリスチャンにとって日本は天国だ。」

 アメリカの元々の移民の多くは宗教迫害を逃れてきた清教徒なので
ヨーロッパに比べるとけっこう敬虔なプロテスタントが多い。
その反面、ユダヤ教徒を始め、イスラム教徒もたくさんいる。
平等がモットーの、この自由の国では一旦
「不平等、宗教の自由を侵している。」と訴えられると、もうどうしようもない。

 最近ではクリスマスツリーが「ホリディツリー」と呼ばれるようになり、
クリスマスシーズンもホリディシーズンと呼ばれるようになった。
かつてのキリスト教大国でも、クリスマスの主役は今やサンタクロースである。

 この国のノンクリスチャンは、キリスト教が何であるかをよく知っている。
知っている上で拒否しているのである。
しかし大半の日本人はキリスト教をよく知らないし
クリスマスの由来などあまり考えていない故
「クリスマス排除運動」など起こらない。
それゆえ、彼は「クリスチャンにとって日本はパラダイス」と称したのであろう。

 本当にそうであるかは別として。

 神は、実にそのひとり子をお与えになったほどに、この世を愛された。
それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、
永遠のいのちを持つためである。
            (ヨハネの福音書 3:16)


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by arizonaroom | 2006-12-17 20:56 | クリスチャンライフ | Comments(0)