人気ブログランキング | 話題のタグを見る

物を直すということ

 昨日の自転車の修理話の続きである。
自転車屋(大手チェーン)のスタッフは
スポークを直してくれはしたものの
「本来なら車輪を換えるのがベストなのですが。」と
念を押すことを忘れなかった。

 もし私一人なら絶対車輪を交換していたと思う。
でも車輪交換は約1万円。
こんな安物(2万円)の自転車なのに
果たして1万円出して
車輪を交換する価値があるのかという疑問は残るが。
ちなみにスポークの修理は2400円。

 そもそもアメリカ人は修理工をあまり信用していない。
日本と違い、あちらではほとんどが
売り上げからのコミッションで稼ぐので
いらない物まで押し付けられるかもという恐怖があるのだ。

 日本に長く住み、日本の社会のシステムを
十分理解している夫は、
「吹っかけられているかも」という疑いを
持つことはもうほとんどなくなったが
それでも日本の文化が安易に物を買い換えるということに
まだ抵抗があるのである。
 
 イメージとしては、
「物を大切にする日本人」と「消費大国のアメリカ人」
という図式が出来上がっているが実態はその逆。
人件費が高い日本では修理の費用が高いので
「故障したら即買い替え」が普通の日本に対して
アメリカでは修理が趣味という人も多い。

 でも、日本では「自分で修理したい」と思っても
部品自体あまり売っていない。
専門家に任せるのが安全という神話もあるせいか。

 あの後、夫はアメリカの元、自転車屋経営者に電話して
自分の決断が正しかったことを確認したと自信満々。

 私は、というと
乗っている途中で自転車がバラバラにならないことを
ただ祈るのみである。
(まあ、私の自転車ではないからいいけどね。)

by arizonaroom | 2007-02-02 22:49 | 日常&雑感 | Comments(0)