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客室乗務員狂想曲

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 アメリカの空港でごく普通に見られる風景。
 公共の場ではもちろん、
 自宅のコーヒーテーブルでも平気で
 スニーカーの足を載せる人のなんと多いことか。
 (携帯のメールをチェックする振りして
  密かに撮った写真。絶対気が付かれていない自信あり)


 日系のフライトに最後に乗ったのは確か3年前。
当時もアメリカ系にばかり乗っていたので
日系スチュワーデスの優雅さ、丁重さ、
痒いところに手が届くような親切さに
思わず感激の涙が出そうになった。(おおげさ)
もっともJALに関しては欧米人には親切で
日本人には横柄とのうわさもあるが。

 まだ機内が全席禁煙でなかった頃、
私はトイレの横でタバコを吸っていた
女性の客室乗務員を目撃して以来、
アメリカ系飛行機ではもう何があっても驚かなくなった。

 朝食を入れてあるトレイのふたを
足で閉めるのも
乗客の前で乗務員同士が同僚のゴシップ話をしたり
サイドビジネスの化粧品を他の同僚に勧めるのするのも
何でもありなのである。


 国際線の客室乗務員は年配者が多い。
今回は貫禄たっぷりの女校長のような女性が数人、
そして女校長よりは幾分若いが、かなり粗忽者の男性が
飲食物のサービスをしてくれていた。

 粗忽者の男性は私の横を通るたびに、座席の椅子に躓き、
食器を何度も落とす。
彼が雇われた理由はただひとつ。
多少怪しいが、とりあえず日本語が話せるからであるに違いない。

 一方、女校長たちはにこりともせず、
「チキンとビーフとどっちにする?」などと聞いてくる。

 確かに英語はカジュアルな言葉ではある。
短縮形もありである。
でも私には「トイレあっちが空いているわよ。」
「さっさと行ってくれない?」
と上から言われているようにしか聞こえない。
何てったって相手は校長先生なのだから。

 国内線でビールを注文したアジア系の男性がいた。
「5ドル。」と、そっけなく乗務員は言う。
「え、金取るの?」と驚く男性。
「もう数年前からアルコールは有料なのよ。」
と、まるで「あんた、そんなことも知らなかったの?」
というような口ぶりである。
結局彼はコーラに変更した。
日系なら「申し訳ございません。」と絶対一言あったであろう。

 飛行機が成田に無事着陸して
ドアが開くの待っている時
真っ先に自分の私物を抱えて降りる準備をしていた人がいた。
例の女校長である。
客より先に下りるつもりなのであろうか。

 空港内の移動用の乗り物に乗った時
「ヒュー!まるで東京の地下鉄のような混雑ぶりじゃないか。」
との声が聞こえたので顔を見たら
まさしく私が乗っていた飛行機の乗務員たちである。
やはり乗客と一緒に 降りていたのであった。

 こんなこと書いてブラックリストに載ったらどうしよう?
みんな、内緒ね!

by arizonaroom | 2007-07-14 21:59 | | Comments(2)

Commented by palette12 at 2007-07-15 19:05
アメリカのTVドラマを見ていると、ベッド上、ソファの上、平気で靴のままあがったりするので驚いたことがありました。あれ、ホントなのか!なんだかリアリティを感じてしまいます。日本みたいに泥んこではないのかしらねー、室内土足も、結構大変そうな気がしますけれど。
アメリカの航空会社の飛行機で面白かったのは、大男の乗務員が、かわいいエプロン姿でコーヒーを注ぎにきてくれたことと、やはり大女の乗務員が、ガムをかみかみ食事を配ってくれたことでした。
空港のすごい警戒ぶりにくらべると、リラックスぶりに落差があり過ぎですよね。
Commented by arizonaroom at 2007-07-15 20:32
paletteさん
日本に比べたら湿度が少ないし
泥道は歩かないので
以外と靴は汚れていないんです。
むしろ人間の足の方が菌が繁殖していたりして
カーペットが汚れるという話もあります。
でもベッドに靴のまま横たわるのは
「かんべんして。」と思います。

アメリカ系のフライトは男性がけっこう多いですね。
それに国際線はフライトアテンダントに人気なので
キャリアが上の人が優先になってしまうらしいです。
ということで若い人がいないのです。