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「ペイリンとアフリカ」のニュースの真偽について

 Foxニュースが、マケイン陣営幹部からの情報として
「ペイリンはアフリカを1つの国だと思っていた」と
報道したことを受け、
世界中のメディアがそれぞれの国に発信し大きな話題となった。

 このニュースを聞いて
最初に思ったのは「アメリカ人だったら有り得るかも。」
でもよく考えてみたら副大統領候補として選ばれた政治家である。
そこまで無知とは思えない。
 
 でもアメリカの記者は大真面目に報道しているし
日本でも、読売も朝日もそもまま掲載している。

 確かにニュースの核心は「敗戦した共和党の内輪もめ」であり
「ペイリンにはそれだけの素質がなかった。」ことであって
彼女が実際にそう言ったかどうかはどうでもいいことなのかもしれない。

 では当のアメリカ人たちは真偽のほどをどう思っているのだろう。
うちの夫に聞いてみたら「んなわけないだろ。」と速攻で返ってきたが。
でも私は一般のアメリカ人の中には
ニュースを聞いて
「そ、そうだったのか!アフリカは大陸のことだったのか!」と
固まってしまった人たちも少なからずいただろうと推測する。

 まずアメリカというのはそれぞれ独立した州の寄せ集めの国である。
そしてほとんどの人が外国へ行ったことがない。
いや、自分の州から出たことすらない人もたくさんいる。

 そして人々は洗脳されている。
アメリカはベストの国。
一番豊かな国。
一番民主的で政治が安定した国。
国を出たことがないのだからそのことを疑ったこともない。


 私たちは世界中でアメリカ人に遭遇する。
でも彼らはけっして典型的なアメリカ人ではない。

 一般のアメリカ人は世界にあまり関心がない。
アメリカがベストなのだから当然だ。

 ここでふと思ったのは
もしかしたらアメリカ人の中にはアフリカのことを
アメリカ合衆国のように
州の寄せ集めと思っている人が多いのかもしれないということだ。

 アリゾナ出身の夫は日本人に
「私はミズリーに友達がいる。」と言われても
「だから何?」と思うらしい。
あまりにもかけ離れた州なので
そこに自分との共通点が何も見出せないらしいのだ。
(もちろん日本でアメリカ人と出会うと嬉しいのは当たり前だが。)

 でも私がもし異国の地で
「私には広島出身の友人がいますよ。」と言われたら
「え~そうなんですか?」と
ちょっと嬉しくなってしまうと思う。
たとえそれが私とは縁もゆかりもない土地でも
日本というだけで親近感を持つと思うのである。

 「州の寄せ集め。そうかもしれないな~。」と思い始めて
また気がついた。
「ジンバブエの大統領選挙のごたごた事件を
日本より熱心に報道していたのはアメリカだ!」

 やっぱりアフリカを1つの国と考えている人は
いくらアメリカ人でも変だという結論に達した私。

 こんなことばかり考えている私はなんという暇人なのだろう。


 

by arizonaroom | 2008-11-09 23:18 | ニュース | Comments(0)