2007年 11月 29日 ( 1 )

賞味期限

 もう毎日偽装のニュースばかりで厭になってしまう。
昨日も「崎陽軒お前もか~」と唸ってしまった私。
(別にファンではないが・・。)
おそらく義憤にかられた
内部からの告発が多発しているのであろう。
(恨みも少しはあるかも。)
いったい日本の美徳はどこにいってしまったのだろう。

 実は私はあまり賞味期限に神経質ではない。
賞味期限は「おいしく食べられる保証」の期間なのであって
「食べられなくなる限界」の日ではないのだから。
(ちなみに、私の母は期限が過ぎるとボンボン捨てている。)

 どこで読んだのか忘れてしまったが
あるコンビニのオーナーが廃業した。
理由は
「賞味期限の時間が過ぎたお弁当や食品を
毎日捨て続けるのが厭になった」から。
なんかわかるような気がする。

 おそらく老舗の店で偽装した人たちも同じ気持ちなのだろう。
もちろん経営者は儲けに走った結果だろうが
現場の人たちはもっともっと複雑な心境だったのだと思う。

 まだまだ悪くなっていない食品なのに
賞味期限をちょっと過ぎただけで捨てなければならない。
食材はとてもよい物を厳選、
まごころをこめて作られた食品たちなのに。

 しっかりした会社こそ、賞味期限は
通常の衛生基準よりかなり早めに設定してある。
それが老舗の心意気、お客様への誠意だったのだ。
その心意気が今、足かせとなってアダとなってしまった。
皮肉なものだ。

 まだまだおいしく安全に食べられるものを捨てる。
もしかしたら処分する人たちの頭の片隅には
アフリカの飢えた子どもたちの顔が、
北朝鮮で草を食べている子どもの顔が浮かんでいたかもしれぬ。
日本だってちょっと前までは同じ状況だった。
米粒ひとつでも残さず食べなさいと言われて育った大人たち。
納豆だってチーズだってもともとは
腐ったみたいだけどもったいないから食べてみたのが
始まりなんじゃないの?

 「けしからん」と怒っている人たちは
きっと捨てているところを見ていないから。
まだまだ痛んでいない食品が大量に捨てられているところを見ていないから。

 もちろん、偽装はよくない。不正直だったツケは大きい。
消費者の信用を裏切ったこの行為はけっして許してはいけない。

 でも、飽食のツケは、きっとどこかで
私たちに大きく降りかかってくるんだろうな。
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by arizonaroom | 2007-11-29 22:59 | ニュース | Comments(2)