2017年 05月 02日 ( 1 )

月に囚われた男

 何の予備知識もなく観た映画である。

 最初はB級SFなのかと思っていたけれど
ケビンスペイシーが声だけではあるが出演していたので
そうではないのだということがわかった。
 
 そう、違うのである。

 地球の資源が枯渇した後、月からエネルギーを供給するようになり
地球は見事に復活。
その月ではたったひとりの宇宙飛行士が3年の任務についている。

 「こんな大切な地球の運命を担っているのに、たったひとりってありえないでしょ。」
「リスク大きすぎるよね。」
 「有り得ない設定が前提のSFだとしても、もう少しリアリティがないとね。」

 映画を見ながら突っ込みまくる私たち。

 でも中盤に行くにつれ、その意味が次第にわかってくるのである。

 途中で事故が起こり、同じ男が二人になった時は
時空が壊れたのかと思ったけれどもそれも違っていた。

 人工知能と人間との戦いでもない。
人工知能は人工知能とは思えない、すごい人間味(?)の
ある素晴らしい友だったのであった。

 ちょっとネタ晴らしをしてしまうと
月で働いているのは自分は普通の人間だと信じているクローン人間なのである。

 クローンだから変わりもたくさんある。
3年ごとの使い捨てである。

 こういう話は終わりはしょぼいことが多い。
アイデアはいいのだが、唸らせるような終わり方ができないのである。

 しかし、この映画にはいい意味で裏切られた。
エンディングでの説明は一見蛇足のようだけど
結局どうなったのか、はっきりわかりたい人への親切だともいえる。

 監督がデビッド・ボウイの息子だというのは
映画を見た後で知った。

 SFというよりちょっぴり切ない話である。
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by arizonaroom | 2017-05-02 23:38 | 映画&TV&本 | Comments(2)