カテゴリ:映画&TV&本( 479 )

Hidden Figures

 
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 戦後、敗戦国日本にとってアメリカは
鬼畜から憧れの民主国家に昇格した。

 デモクラシーの最先端を行く自由の国アメリカ。
でも、1960年代には、まさかの黒人差別、
いえ、黒人区別がこんなにひどかったとは!

 リンカーンが奴隷を解放してから100年も経つというのに
宇宙に有人ロケットを飛ばそうとしているこの時代に
黒人と白人は教室で机を並べられず
バスもトイレさえ区別されていたのだった。

 今、ちょっとしたことでも、黒人差別だと叫び
デモという名の暴動が起こる国ではあるが
やっとわかった。
この時代の後遺症がまだまだ続いているのである。
それは白人には絶対にわからない根深い傷が
根をおろしているのである。

 と、話を映画に戻そう。
この映画は60年初頭のNASAで働く3人の黒人女性の
事実を基にした感動物語である。

 白人男性の社会で、黒人と女性という2つのハンディキャップを持つ3人。
恐ろしく優秀なのにそのハンディキャップゆえになかなか
自分が思うような仕事ができない。

 キャサリンは新しい部署に配置されてきたもののお掃除のおばさんと間違われ
トイレの場所を秘書に聞くも「あなた方のトイレの場所はわからない。」と言われ
敷地内をダッシュして黒人用のトイレとオフィスを往復する。

 スーパーバイザーの実力があり、実際にそのような働きをしているのに
昇進を願い出て断られたドロシー。

 メアリーは学位を取得したいのだが、
そのためには白人の大学で単位を取得しなければいけない。
そこで裁判所に駈けこむ彼女。
「あなたが扱った裁判の中で
100年後にもあなたの名が残るものはどれでしょうね。」と
ユーモアたっぷりに裁判長を渡りあう場面は圧巻だ。

 3人とも理不尽な目にあいながらも、絶望することなく
1歩1歩確実に前進していく。

 アメリカが有人飛行に成功した陰には彼女たちの努力があるのである。

 差別する方はけっこう自覚がなかったりする。
自分のことを優しい人道主義者だと信じていても
黒人がバスの公報座席に追いやられているのを不思議に思わなかったり
黒人が自分たちと同じポットでコーヒーを飲むのを
えっと思ったりするのだ。


 でも、これは事実を基に脚色もかなりされているらしい。
実際にはキャサリンを擁護し黒人用トイレの看板を壊したりする
スーパー白人男性ボスなんていなかったらしい。
彼女たちのインタビューを見ると
それほどNASAの差別はひどくなかったということである。

 いずれにせよ、彼女たちがNASAに大革命を起こしたことは
間違いない。

 

 
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by arizonaroom | 2017-05-09 23:40 | 映画&TV&本 | Comments(0)

海賊とよばれた男

 出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれる国岡鐵造の
型破りな人生を描いた映画である。

 レビューでの評判は少し知っていたけれど
実際に見てみるとかなりすごい。
どこまでがフィクションなのかはわからないけれど
国内の石油業者を始め、外国のメジャーを敵にまわし
それでもめげず、型破りなやり方で危機を乗り越えていく主人公がすごい。

 
 そしてそんな彼を支える周囲の人々。
彼は単なる熱血漢ではない。人間味あふれるすごいやつなのだ。

 それを演じる岡田准一もなかなかいい。

 そして最後のシーンも感動的。
飛行機の小さなモニターで乗内アナウンスに遮られながら
到着ぎりぎりまで見ていたので
今度はゆっくり大きな画面でもう一度見てみたい。
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by arizonaroom | 2017-05-07 23:52 | 映画&TV&本 | Comments(0)

すばらしきかな人生

 まず、この邦題が好きでない。

 一人娘を病で亡くし、それがきっかけで妻とも別れ
自分が所有する会社でも鬱で放心状態のハワード。
このままでは会社が危ない。
気が気でない社員たち。

 彼らが雇った探偵によってハワードは
「時間」と「愛」と「死」宛てに手紙を書いていたことが判明する。

 そこで彼らは俳優たちを雇い、
時間と愛と死を演じてほしいと頼む。

 ここまでのあらすじを読むと
奇跡を起こすファンタジーだと思うでしょ?

 でも違うのである。
死、愛、時間を演じる俳優たちとそれぞれを担当する社員たち。
実は社員たちもさまざまな悩みを抱えていて
自分が担当する俳優の助言によって助けられるという
2重のからくりとなっているのだが
彼ら俳優たちが実際にハワードの力になったかというと
それは疑問なのである。

 確かに俳優たちはハワードを混乱させることには成功しているが
ハワードを立ち直らせたのは元妻との交流である。
それも私たち観客が思うような形(会社を立ちなおす)ではない。

 よい話ではあったと思うけれど
ストーリーがハワードと妻、3人の社員と俳優たちと2つに分断されていて
なんだか感動しにくいのである。

 あ、それは11時間のフライトの中でうつらうつらしながらも
5本も映画を見続けたせいなのかもしれないが。
このレビューが的外れだったら失礼。

 でも、最後のどんでん返し的な種明かし(ハワードと妻)はよかった。
これだけで私には十分。
 
 やっぱり俳優たちは余計だわ~。
それがメインのテーマだとしても。
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by arizonaroom | 2017-05-06 23:47 | 映画&TV&本 | Comments(0)

マダムフローレンス・夢見るふたり

 社交会の花でありソプラノ歌手だった
フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにした物語である。

 フローレンスは実は音痴である。
その事実は本人以外は皆知っている。
夫のシンクレアは彼女を酷評する新聞を買い占めたり
記者に賄賂を贈ったりと涙ぐましい努力をする。

 実はフローレンスは梅毒を持っていて
ふたりは夫婦生活はできない。
年下のハンサムな俳優あがりのイギリス人夫には
当然のことながら愛人もいる。

 財産目当てというのは容易い。
でも彼は彼なりに無邪気なフローレンスを愛しているのだ。
この八方破れの女性を。
どこまでも彼女を守り抜く彼。
そのために愛人にも去られてしまっても


 フローレンス演じるメリル・ストリープが歌えるのは
「マンマミーア」で周知のとおり。
今回、音痴に歌うのはさぞ大変だったであろう。

 ヒューグラントもはまり役。

  彼女の夢は周囲に多大なエネルギーを使わせてしまっているけれど
それと同時に癒しを与えているのかも、とちょっと思った。


 
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by arizonaroom | 2017-05-05 23:38 | 映画&TV&本 | Comments(0)

秒速5センチメートル

 これも機内の中で見た映画。
こんなアニメ映画があるとはつゆ知らず、
ということで何の先入観もなく観た。

 小学校で出会ったふたりが
親の転勤で離ればなれになり
それでも文通を続け、
中学生の時
ふたりの距離がさらに離れる前に
貴樹は明里に会いに行く決心をする。

 折あしくその日は記録的な雪が降り積もり
栃木行きの列車はどんどんと遅れ、時には止まり
時には最終地が変更になったり。
このまま突き進んだらこの日中には絶対に帰れないのは明らかだ。
いや、たどり着けないかも。

もちろんふたりは携帯など持ち合わせておらず
連絡し合うすべはない。

 深夜にふたりはやっと再会。
何時間も彼女はずっと駅の構内で待っていたのだった。

ふたりは小屋のようなところで一晩を過ごす。

 そんな美しい?シーンを感動的に見られないのがおばさんのサガ。
ちょっと、親は心配してないの???
学校や地域で大騒ぎになってない?



 次の章は高校生の時。
しょっちゅう携帯を見ている貴樹なので、
てっきりまだ文通が続いているのだと思いきや
実はふたりの通信はもう途絶えているのだと私たちは知る。

 でも彼の心はまだ明里を追い続け、
目の前に彼のことがが大好きで大好きで仕方がない女の子がいるのに
まったく眼中にない。

 最終章。
大人になったふたりだが
明里は貴樹を
美しい思い出として封印していて、
とっくの昔にムーブオンしていることがわかる。

 貴樹の中では明里はいつもひとり、孤独な少女なのだが
孤独なのは実は彼なのである。

 これはララランドにも通じるのだが
いつまでもひとつの夢の中に留まっているのは男で
次の夢に向かってさっさと先に行くのが女。
 
 なんかわかるような気が・・・。


 ふたりはニアミスはするが再会はしない。
もしそこで出会ったとしても
彼女にとっては彼は遠い昔の甘い初恋の相手であり
彼にとってはずっと追い求めている今も一番近い理想の女性である。
そのギャップにふたりはしばし呆然としてしまうに違いない。

 でも彼が先に進むよいきっかけにはなったかも。

 本当は、離ればなれになっても互いに思い続け
最後に成就なんて話を想像していたのだけれど
現実はやっぱりそうはいかないよね~。

 
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by arizonaroom | 2017-05-04 23:54 | 映画&TV&本 | Comments(0)

ラ・ラ・ランド

 こういう映画もミュージカルというのだろうか。
歌といい踊りといいちょっと中途半端な感じがぬぐえない。
映像がきれいと評判の映画だったけれど
悲しいかな、こちとら機内の小さなモニターでの鑑賞である。
まともには批判できないかも。

 女優の卵とジャズマンの恋の物語で
当初はまったく芽が出ない状態だ。

 しかし、ふたりとも大きな夢がある。
しかし、
二人の恋愛が成就させるためには厳しい現実との妥協も
やむを得ない。

 その夢と現実と天秤の状態が二人の間では微妙に食い違っていく。

 ラスト、もしあの時こういう選択をしていれば
今とはまた違った幸せがあったと
ふたりが思いめぐらすシーンが
この映画の欠点をすべて補って
アカデミー賞にふさわしい作品に仕上げている。


 つかんだ夢と手放した夢。
積み重ねてきた愛が一瞬で思い出に変化してしまう。
とても切ない物語である。


 ちなみに、ひとこと言わせてもらえば
彼女のあの悲惨で絶望的な状況から
あんなに三段跳びに大女優になれたりするのか
あの安易な飛躍に私はちょっとついていけなかった。
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by arizonaroom | 2017-05-03 22:35 | 映画&TV&本 | Comments(2)

月に囚われた男

 何の予備知識もなく観た映画である。

 最初はB級SFなのかと思っていたけれど
ケビンスペイシーが声だけではあるが出演していたので
そうではないのだということがわかった。
 
 そう、違うのである。

 地球の資源が枯渇した後、月からエネルギーを供給するようになり
地球は見事に復活。
その月ではたったひとりの宇宙飛行士が3年の任務についている。

 「こんな大切な地球の運命を担っているのに、たったひとりってありえないでしょ。」
「リスク大きすぎるよね。」
 「有り得ない設定が前提のSFだとしても、もう少しリアリティがないとね。」

 映画を見ながら突っ込みまくる私たち。

 でも中盤に行くにつれ、その意味が次第にわかってくるのである。

 途中で事故が起こり、同じ男が二人になった時は
時空が壊れたのかと思ったけれどもそれも違っていた。

 人工知能と人間との戦いでもない。
人工知能は人工知能とは思えない、すごい人間味(?)の
ある素晴らしい友だったのであった。

 ちょっとネタ晴らしをしてしまうと
月で働いているのは自分は普通の人間だと信じているクローン人間なのである。

 クローンだから変わりもたくさんある。
3年ごとの使い捨てである。

 こういう話は終わりはしょぼいことが多い。
アイデアはいいのだが、唸らせるような終わり方ができないのである。

 しかし、この映画にはいい意味で裏切られた。
エンディングでの説明は一見蛇足のようだけど
結局どうなったのか、はっきりわかりたい人への親切だともいえる。

 監督がデビッド・ボウイの息子だというのは
映画を見た後で知った。

 SFというよりちょっぴり切ない話である。
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by arizonaroom | 2017-05-02 23:38 | 映画&TV&本 | Comments(2)

コロニー5

氷河期に突入した近未来を生きる人たちのサバイバル物語。

これは昨日の映画と違い
実に単純なストーリーである。

たとえば連絡が途絶えたコロニー7の偵察に行くシーン。
その偵察隊の3人のメンバーを見たとたんに
誰が犠牲になり誰が助かるのかわかってしまう。
つまり筋書きが簡単に読めてしまうのだ。

そもそも風邪が致命傷になるため
咳をしたら追い出されてしまうという冷酷なルールがあるこの世界で
よそのコロニーを気にかけて
わざわざ雪の中、命をかけて様子を見に行く?

主人公のガールフレンド、ちょっとお化粧きれいにしすぎ。

ともあれ、想像したように話が進んでいくので
モンスターに追いかけられていていても
気楽に見ていられる。

典型的なハリウッドのコロニーB級SFかと思っていたら
カナダ製作の映画だった。
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by arizonaroom | 2017-03-25 14:38 | 映画&TV&本 | Comments(0)

ドレスメーカー

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ケイトウィンスレットが出演していたので観てみた。

舞台は1951年のオーストラリアの田舎町。
子供の頃殺人の罪を着せられ逃げるように町を出たテイリー。
年老いた母親の面倒を見るため
デザイナーの勉強をしていたパリから単身で戻ってきた。

まだまだ女性が抑圧されていた時代。
偏見と戦いながらドレスを作り
人々の心を開いていく。

なんてハートフルなストーリー、と
心暖まりながら見ていたら
ハッピーエンド寸前でとんでもないどんでん返しが。

そこからどんどん話は暗くなり
戸惑いながらも、微かな希望を捨てきれずに
見続け

最後は、、、

えー!!!!!
こんな話だったの?????


ありえない!と怒っていたら
夫が
「アメリカ映画じゃないから」と。

そうだ、ハリウッドだったらこんな終わりかたはしない。
こんなにひねくれていない。
もっと単純だ。

前半はラブコメディーと思わせておいて
実際は暗い復讐?の話なのであった。

もしかしたら日本語版ないかも。
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by arizonaroom | 2017-03-24 14:29 | 映画&TV&本 | Comments(0)

記憶力

うちの夫は見た映画の内容をすぐ忘れる。
終盤になってようやく
「あれ、これ見たかも」 と思い出す始末。
結末なんてもちろん覚えていない。

でも、歌のオーディション番組は別である。
数年前のアメリカンアイドルがオーディションで歌った歌を
1度しか歌っていないのにも関わらず
かなりの数を覚えているのだ。
ネットで挑戦者と歌の名前で探しだしては
詳しく解説してくれる。

彼は歌はもちろん、映画もすごく好きなんだけどね~。
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by arizonaroom | 2017-03-18 13:31 | 映画&TV&本 | Comments(0)