カテゴリ:映画&TV&本( 484 )

ウエストワールド

何の予備知識も無く見てしまった1973年の映画である。
未来のレジャーランドで起きたロボットたちの反乱の物語なのだが
もしかしたら2017年の今くらいの設定なのだろうか。
コンピューターは巨大でブラウン管だし
電話もコードつき、なかなか未来を想像するのは難しい。

レジャーランドなのになぜロボットに本物の銃や剣を持たせるのかとか
ロボットを直すにに医者みたいな格好をするのはなぜ?とか
突っ込みどころ満載だし
ストーリーも最初から最後まで予定通りという感じで
驚きもなにもないけれど
まあ、普通には楽しめた。

ユルブリンナーはどこに出てくるのかなと
思っていたらロボットですぐ殺されてしまった?のだが
すぐカムバックしてきた。
さすがメインキャラクター。


なんだか時代遅れでアイデア倒れの映画だわと思っていたら
昨年と今年、映画でテレビドラマで
リメイクされていたのであった。

現代風にどのようにアレンジしたのか
ちょっと興味深い。

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by arizonaroom | 2017-10-29 23:24 | 映画&TV&本 | Comments(0)

愛なき世界

 読売新聞に連載されていた三浦しをんの「愛なき世界」が
とうとう終わってしまった。
 藤丸くんを始め、あの愛すべき登場人物たちと会えなくなってしまうのが
とても悲しい。

 T大の生物学の研究者たちと近くの洋食屋の料理人との交流を軸に
話が展開していく。
悪い人は一人も出てこず、皆不器用で純粋でどこまでもひたむき。
そして誰もがちょっと変人。

 何を隠そう、アメリカに出かける前に有料の読売オンラインプレミアムに
加入したのも、この小説をアメリカで毎日読みたいためだったのだ。

 私の思うような終わり方ではなかったけれど
でも読後感はさわやかさだけが残る。

 続編は無いと思うけれど、またどこかで
彼らと会いたいなと切に思うのである。

 
 
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by arizonaroom | 2017-09-30 23:30 | 映画&TV&本 | Comments(0)

犬養道子さん

 犬養道子さんが亡くなられた。
素晴らしい方であった。

 犬養首相の孫という肩書より
ヨーロッパに住み難民事業や聖書研究などの分野での活躍での方が
印象深いかも。

 私はかつて「お嬢さん放浪記」を読んでいたく感銘を受けたものだった。
このブログでもそのレビューを10年前に書いている。
お嬢さん放浪記

 戦後すぐでありながら、恐ろしいくらいのバイタリティには驚くばかりである。
この本を読んだ当時は、旅人としての彼女にあこがれていたものだったが
そんなちっぽけな捉え方をしてはいけなかったのだと今さらながら気が付く。

 キリスト教的な奉仕の精神を持ち合わせ、
かつグローバルな視野を持ち
心温かく、何が合ってもぶれない心を持つ自立した
日本人の規格からは並外れた大きな女性だったのだ。

緒方貞子さんも親戚だったと聞き納得。

 この素晴らしい女性の天国への凱旋を思い
心より祈りを捧げたい。



 
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by arizonaroom | 2017-07-26 22:24 | 映画&TV&本 | Comments(0)

You tube

  もういい加減にうんざりしていたはずなのに
今お騒がせ中のあの女優のYoutubeの英語バージョンが出たと聞いて
ついつい恐い物見たさで見てしまった。

 力んで話しているせいか、発音の間違いが耳につくが
(冒頭のhusbandの最初の母音からして違ってる。)
話慣れた人の英語である。

 自己紹介、自己PRも交えながら
例の主張と暴露をここでも繰り返し
自分は大きな組織と戦っていると
SOSを繰り返す。

 最後の締めくくりは
「日本は素晴らしい国です。ぜひいらしてください。」って

 いったい誰に向かって発信しているのだろう。
このビデオを見た人は日本を素晴らしい国とは思わないと思うけど。
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by arizonaroom | 2017-07-23 23:21 | 映画&TV&本 | Comments(0)

邦題

 ハリウッド映画「Hidden Figures」がまもなく日本で公開される。
実は私は邦訳の無い物をもう見ていて、ここにもレビューを書いた。

 その邦題が今、中身と違うと問題になって変更されたようである。
その問題のタイトルは「ドリーム・私たちのアポロ計画」。

 でも主人公たちが携わったのはアポロ計画ではなく
マーキュリー計画だったのである。

 原題の「Hidden Figures」というのは隠された数字、人物という意味で
二重の意味が込められている。

 それを日本人にもわかりやすいようにアポロに代えたのだろう。

 確かに最近の様がのタイトルに多いように
カタカナにしただけだと何の映画かよくわからないけれど
アポロ計画とくれば、日本人にも内容がつかみやすい。

 今回はちょっと親切にしすぎちゃったのかなという感じであるが
そもそもアメリカの映画のタイトルは人物の名前だったり
場所だったりして
タイトルだけでは何の映画か想像できないことが多い。

 昔はそれを「旅情」などのように美しい邦題に仕立て上げ
その後はカタカナに変換したものが続出、
そしてまたこういった原題とは違ったオリジナルの邦題が多くなったような気がする。
(一時、幸せのなんとか、というのが多いのには辟易したが。)

 邦題のよさは、オリジナルより内容に沿っていてしかも美しいということ、
欠点は、オリジナルのタイトルがわからず、
外国人と分かり合おうとしても
何の映画かさっぱりわからなかったりすることであろうか。


  ちなみに今回は「ドリーム」となったようだ。
ドリーム・・・。
何の映画かさっぱりわからない、ちょっとありがちな、安っぽいタイトルである。
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by arizonaroom | 2017-06-09 23:07 | 映画&TV&本 | Comments(0)

Hidden Figures

 
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 戦後、敗戦国日本にとってアメリカは
鬼畜から憧れの民主国家に昇格した。

 デモクラシーの最先端を行く自由の国アメリカ。
でも、1960年代には、まさかの黒人差別、
いえ、黒人区別がこんなにひどかったとは!

 リンカーンが奴隷を解放してから100年も経つというのに
宇宙に有人ロケットを飛ばそうとしているこの時代に
黒人と白人は教室で机を並べられず
バスもトイレさえ区別されていたのだった。

 今、ちょっとしたことでも、黒人差別だと叫び
デモという名の暴動が起こる国ではあるが
やっとわかった。
この時代の後遺症がまだまだ続いているのである。
それは白人には絶対にわからない根深い傷が
根をおろしているのである。

 と、話を映画に戻そう。
この映画は60年初頭のNASAで働く3人の黒人女性の
事実を基にした感動物語である。

 白人男性の社会で、黒人と女性という2つのハンディキャップを持つ3人。
恐ろしく優秀なのにそのハンディキャップゆえになかなか
自分が思うような仕事ができない。

 キャサリンは新しい部署に配置されてきたもののお掃除のおばさんと間違われ
トイレの場所を秘書に聞くも「あなた方のトイレの場所はわからない。」と言われ
敷地内をダッシュして黒人用のトイレとオフィスを往復する。

 スーパーバイザーの実力があり、実際にそのような働きをしているのに
昇進を願い出て断られたドロシー。

 メアリーは学位を取得したいのだが、
そのためには白人の大学で単位を取得しなければいけない。
そこで裁判所に駈けこむ彼女。
「あなたが扱った裁判の中で
100年後にもあなたの名が残るものはどれでしょうね。」と
ユーモアたっぷりに裁判長を渡りあう場面は圧巻だ。

 3人とも理不尽な目にあいながらも、絶望することなく
1歩1歩確実に前進していく。

 アメリカが有人飛行に成功した陰には彼女たちの努力があるのである。

 差別する方はけっこう自覚がなかったりする。
自分のことを優しい人道主義者だと信じていても
黒人がバスの公報座席に追いやられているのを不思議に思わなかったり
黒人が自分たちと同じポットでコーヒーを飲むのを
えっと思ったりするのだ。


 でも、これは事実を基に脚色もかなりされているらしい。
実際にはキャサリンを擁護し黒人用トイレの看板を壊したりする
スーパー白人男性ボスなんていなかったらしい。
彼女たちのインタビューを見ると
それほどNASAの差別はひどくなかったということである。

 いずれにせよ、彼女たちがNASAに大革命を起こしたことは
間違いない。

 

 
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by arizonaroom | 2017-05-09 23:40 | 映画&TV&本 | Comments(0)

海賊とよばれた男

 出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれる国岡鐵造の
型破りな人生を描いた映画である。

 レビューでの評判は少し知っていたけれど
実際に見てみるとかなりすごい。
どこまでがフィクションなのかはわからないけれど
国内の石油業者を始め、外国のメジャーを敵にまわし
それでもめげず、型破りなやり方で危機を乗り越えていく主人公がすごい。

 
 そしてそんな彼を支える周囲の人々。
彼は単なる熱血漢ではない。人間味あふれるすごいやつなのだ。

 それを演じる岡田准一もなかなかいい。

 そして最後のシーンも感動的。
飛行機の小さなモニターで乗内アナウンスに遮られながら
到着ぎりぎりまで見ていたので
今度はゆっくり大きな画面でもう一度見てみたい。
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by arizonaroom | 2017-05-07 23:52 | 映画&TV&本 | Comments(0)

すばらしきかな人生

 まず、この邦題が好きでない。

 一人娘を病で亡くし、それがきっかけで妻とも別れ
自分が所有する会社でも鬱で放心状態のハワード。
このままでは会社が危ない。
気が気でない社員たち。

 彼らが雇った探偵によってハワードは
「時間」と「愛」と「死」宛てに手紙を書いていたことが判明する。

 そこで彼らは俳優たちを雇い、
時間と愛と死を演じてほしいと頼む。

 ここまでのあらすじを読むと
奇跡を起こすファンタジーだと思うでしょ?

 でも違うのである。
死、愛、時間を演じる俳優たちとそれぞれを担当する社員たち。
実は社員たちもさまざまな悩みを抱えていて
自分が担当する俳優の助言によって助けられるという
2重のからくりとなっているのだが
彼ら俳優たちが実際にハワードの力になったかというと
それは疑問なのである。

 確かに俳優たちはハワードを混乱させることには成功しているが
ハワードを立ち直らせたのは元妻との交流である。
それも私たち観客が思うような形(会社を立ちなおす)ではない。

 よい話ではあったと思うけれど
ストーリーがハワードと妻、3人の社員と俳優たちと2つに分断されていて
なんだか感動しにくいのである。

 あ、それは11時間のフライトの中でうつらうつらしながらも
5本も映画を見続けたせいなのかもしれないが。
このレビューが的外れだったら失礼。

 でも、最後のどんでん返し的な種明かし(ハワードと妻)はよかった。
これだけで私には十分。
 
 やっぱり俳優たちは余計だわ~。
それがメインのテーマだとしても。
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by arizonaroom | 2017-05-06 23:47 | 映画&TV&本 | Comments(0)

マダムフローレンス・夢見るふたり

 社交会の花でありソプラノ歌手だった
フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにした物語である。

 フローレンスは実は音痴である。
その事実は本人以外は皆知っている。
夫のシンクレアは彼女を酷評する新聞を買い占めたり
記者に賄賂を贈ったりと涙ぐましい努力をする。

 実はフローレンスは梅毒を持っていて
ふたりは夫婦生活はできない。
年下のハンサムな俳優あがりのイギリス人夫には
当然のことながら愛人もいる。

 財産目当てというのは容易い。
でも彼は彼なりに無邪気なフローレンスを愛しているのだ。
この八方破れの女性を。
どこまでも彼女を守り抜く彼。
そのために愛人にも去られてしまっても


 フローレンス演じるメリル・ストリープが歌えるのは
「マンマミーア」で周知のとおり。
今回、音痴に歌うのはさぞ大変だったであろう。

 ヒューグラントもはまり役。

  彼女の夢は周囲に多大なエネルギーを使わせてしまっているけれど
それと同時に癒しを与えているのかも、とちょっと思った。


 
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by arizonaroom | 2017-05-05 23:38 | 映画&TV&本 | Comments(0)

秒速5センチメートル

 これも機内の中で見た映画。
こんなアニメ映画があるとはつゆ知らず、
ということで何の先入観もなく観た。

 小学校で出会ったふたりが
親の転勤で離ればなれになり
それでも文通を続け、
中学生の時
ふたりの距離がさらに離れる前に
貴樹は明里に会いに行く決心をする。

 折あしくその日は記録的な雪が降り積もり
栃木行きの列車はどんどんと遅れ、時には止まり
時には最終地が変更になったり。
このまま突き進んだらこの日中には絶対に帰れないのは明らかだ。
いや、たどり着けないかも。

もちろんふたりは携帯など持ち合わせておらず
連絡し合うすべはない。

 深夜にふたりはやっと再会。
何時間も彼女はずっと駅の構内で待っていたのだった。

ふたりは小屋のようなところで一晩を過ごす。

 そんな美しい?シーンを感動的に見られないのがおばさんのサガ。
ちょっと、親は心配してないの???
学校や地域で大騒ぎになってない?



 次の章は高校生の時。
しょっちゅう携帯を見ている貴樹なので、
てっきりまだ文通が続いているのだと思いきや
実はふたりの通信はもう途絶えているのだと私たちは知る。

 でも彼の心はまだ明里を追い続け、
目の前に彼のことがが大好きで大好きで仕方がない女の子がいるのに
まったく眼中にない。

 最終章。
大人になったふたりだが
明里は貴樹を
美しい思い出として封印していて、
とっくの昔にムーブオンしていることがわかる。

 貴樹の中では明里はいつもひとり、孤独な少女なのだが
孤独なのは実は彼なのである。

 これはララランドにも通じるのだが
いつまでもひとつの夢の中に留まっているのは男で
次の夢に向かってさっさと先に行くのが女。
 
 なんかわかるような気が・・・。


 ふたりはニアミスはするが再会はしない。
もしそこで出会ったとしても
彼女にとっては彼は遠い昔の甘い初恋の相手であり
彼にとってはずっと追い求めている今も一番近い理想の女性である。
そのギャップにふたりはしばし呆然としてしまうに違いない。

 でも彼が先に進むよいきっかけにはなったかも。

 本当は、離ればなれになっても互いに思い続け
最後に成就なんて話を想像していたのだけれど
現実はやっぱりそうはいかないよね~。

 
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by arizonaroom | 2017-05-04 23:54 | 映画&TV&本 | Comments(0)