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野沢那智

 野沢那智さんが亡くなった。

 声優として有名だった人だが
私にとっての野沢那智は深夜ラジオの
パックインミュージック、
那智チャコパックの那智さんだ。

 よくは覚えていないけれど確か午前3時頃からの
放送だったような気がする。
受験生だった高校時代のことだ。
 もちろん、ラジオを聞いていて
勉強なんかできるわけはないが。

 那智さんのハンサムな声と白石冬実さんの
キャハキャハ言う甲高い声の掛け合いと
リスナーからの投稿が面白かった。

 私も友人と合作で投稿したことがあったが
あえなくボツとなってしまった。
友人たちは文章がおかしいと笑ってくれたのだが
はちゃめちゃな体験が知性とユーモアが感じられる文章で
つづられた大学生の投稿と比べ
ごくごく真面目(?)な高校生の日常の体験談自体
面白みも何もなかったから仕方なかったとは思う。

 深夜ラジオどころか、野沢那智の名前すら忘れていたのに
彼の死亡記事で、当時の思い出がまざまざと蘇ってきて
ちょっと切ない気分になってきた。
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by arizonaroom | 2010-10-31 20:47 | ニュース | Comments(4)

ようこそ?

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 マレーシアにも日本人は住んでいるのだし、
ちょっと調べればあっているかどうかすぐわかるのに
壁に堂々と、しかし適当に書いてしまうのっていったい・・・。

 もちろん、日本にも変な英語の看板はあちこちにあるけどね。
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by arizonaroom | 2010-10-30 22:29 | | Comments(5)

I am David

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 古い映画ですみません。
最近映画館にもレンタルDVDショップにも行ってないもので・・・。


 1950年代のブルガリヤの強制収容所が舞台である。
12歳の少年ディビッドは、ある人の助けを借りて
収容所を脱出する。
 
 最初からすべてが謎だらけだ。
誰が彼を助けてたのかも、彼が親もいないこの世界にいたのかも。
そしてなぜ、彼はコペンハーゲンを目指さなければならないのかも。
デイビッドはデンマークがどこにあるのかさえも知らないのである。
もちろん、映画を見るにしたがって
すべては明らかになっていくのであるが。

 収容所は過酷な世界である。
私たちは第2次世界大戦中のアウシュビッツとかを
想像してしまいがちだが
大戦後にもこんな過酷で理不尽な世界があったのだ。
日本人捕虜もシベリアで過酷な労働を強いられていたし。

 でも、こんな幼気な子どもまで
こんな目にあっていたのだろうか。
石鹸1つ盗んだだけで銃殺刑?
映画では見るのもつらいシーンが続出する。
 
 しかし、冒頭でデイビッドはすでに脱出を図っており
収容所のシーンは回想という形なので
ちょっと救われる。

 この映画を見ながら
こんな脱出は絶対に無理とか、
こんな偶然のめぐり合わせはあり得ないなどと
つまらないことを思っていてはいけない。

 これは子どもの冒険物語であり
壊れてしまった心の再構築がテーマの
奇跡のファンタジーなのだから。

 ティッシュの用意もお忘れなく。
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by arizonaroom | 2010-10-29 23:01 | 映画&TV&本 | Comments(0)

パンプキンパイ

 昼過ぎに家に戻ったら
丸々1個あったかぼちゃが大きなパイ皿2つの
パンプキンパイに変身していた。

 パイ1つで8人から12人は食べられる大きさである。

 夫は言う。
「アメリカのレシピの分量がいかに多かったかを
作る前には、いつも忘れてしまうんだ。」

 忘れてしまうって、このかぼちゃの量でわかるでしょうが!

 しかし、パイは恐ろしい勢いで
夫の胃袋の中に納まっていく。

 何か言いたそうなわたしに夫はまたのたまう。
「かぼちゃは野菜だ。
これはデザートではなく野菜である。」

 は???

 「確かに砂糖は入っている。
でもレシピよりかなり控えめだ。
牛乳も生クリームも使わず
豆乳で作ったかなりヘルシーな野菜のパイである。」

 牛乳も生クリームも使用しなかったのは
我が家にはどちらも常備しておらず
豆乳しかなかったからだ。

 それをそんなに威張られてもねえ・・・。

 こんな夫でも健康診断では
中性脂肪もコレステロールも
しっかり標準値に納まっているのである。
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by arizonaroom | 2010-10-28 22:37 | クッキング&レシピ | Comments(2)

電圧

 最初にヨーロッパに出かけた時に
真っ先に買ったのは電圧の違うヘアードライヤーだった。
けっこう高かったけど必須アイテムだと思っていたのだ。
 
 でも嵩張るから、持って行くのが、だんだん面倒になり
結局自然乾燥という独身女性らしからぬ
選択をするようになってしまったのだが。

 当時はヘアードライヤー以外に旅行に必要な電化製品など
ありはしなかった。
強いて言えば湯沸かし器。
今と違い部屋に常備していなかったのだ。

 携帯やパソコンなどもなかったし
カメラも電池だった時代のことである。

 最近の私は、やはり時代の趨勢で、3つの電化製品を持って行く。
携帯とデジカメとパソコンである。

 しかし私の行先は日本と電圧事情が似ている
アメリカ限定になってしまったので
電圧やプラグについての違いなど
長い間すっかり忘れていたのだった。

 だから3年前マレーシアに行った時
3つの穴があるプラグを見て
びっくり仰天してしまったのだ。
デジカメのチャージャーはマレーシアの電圧に耐えられるものだったけど
3つ穴ではチャージは無理。
旅行している間、デジカメのバッテリーが
なくならないことを祈るばかりであった。
(携帯は海外使用ではなかった。)

 そして今回。
3つアナのプラグを借りていざ出動。
パソコンは持っていかなかったので
デジカメと携帯のチャージのためだ。

 まずは携帯。
これは私の時計とアラームでもあるので
寝る時以外は常にon状態である。

 意気揚々とプラグに差し込んだ。
と、そこに煙がモクモク!
ひぇ~と急いで外す。

 よく見たら携帯チャージャーは
「日本国内使用」だった。
よくチェックしていなかった私の落ち度ではあるが
今や携帯は海外で使う時代なので
まさか国内使用オンリーとは夢にも思わなかったのだ。

 すぐ外したのでとりあえず、携帯もチャージャーも無事のようだ。
でも、これから5日間、チャージ無しで持つとは思えない。
どうしよう~と思ってあちこち探してみたら
バスルームにシェーバーオンリーと書かれた
110Vで2つ穴のプラグ用を発見!
これで無事チャージャができたのでホッと一息。

 この、国によって規格と電圧が違うのは
旅人にとっては大変な迷惑である。
そもそも今100Vの国は本当に少ない。

 どうやら電圧が高いほどエネルギーが少なくて済むらしいのだ。

100と110も、そんなに違いないようだが
やはり日本でアメリカの電化製品を長い間使用するのは危険のようだ。
今話題のVita-Mixもアメリカでの価格は半値に近いのに
持ち帰りできないとは大変残念である。(変圧器を使うという手もあるが。)

 世界は狭くなってきているのにね~。
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by arizonaroom | 2010-10-27 23:29 | | Comments(2)

おみやげ

 子どもたちへのお土産を一生懸命選んでいる友人に
「オットへのお土産は無いのね?」とちょっとからかってみたら
「オットの稼ぎで旅行させてもらっているからね、
ムダ使いは極力避けないとね。」
と真面目な顔で返答された。

 一瞬笑ってしまったが
でもなんだか妙に納得。
観光地で大人の男の人向けのの気の利いた
土産なんてそんなにないものね。

 私も以前シンガポールで夫のために、
1000円くらいの高級(?)キーホルダーを
買ってきたけど
結局使っているのは私だ。

 うちに限って言えば
お土産は食べ物に限る!
今回もけっこうたくさん買ってきたので
喜んで食べていたわ~。

 ちなみに先ほどの友人は
そうは言いながらも
御主人のためにもお土産を買っていた
優しい奥さんである。

 
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by arizonaroom | 2010-10-26 20:03 | | Comments(2)

今日のグレイス

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柚子シフォン  &  チョコレートシフォン
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チョコレートケーキ
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 昨日の予報では午前中いっぱいは
雨のような感じだったけれど
ふたを開けてみれば私
が起きた7時過ぎには
雨はすっかり上がっていた。

 おかげでホームのお年寄りたちや車椅子のUさんなど
御常連さんたちもそろってご来店。
外では小さなお子さんたちも楽しそうに遊んでいる。

 私たちスタッフも「そろそろグレイスの模様替えもしたいね。」
と新しいテーブルクロスなどの購入を検討し始めた。

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by arizonaroom | 2010-10-25 14:21 | 喫茶室グレイス | Comments(2)

クアラルンプールのホテル

イスラムの国でもハロウィーン
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 ミーティングの前後のホテルは
友人の義姉が私たちのために予約してくれた。
日本円で1部屋1泊5000円くらい。
ひとり2500円というかなりリーズナブルな値段である。
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 ホテルの前の風景
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 部屋からみたクアラルンプール
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 値段のわりにはかなりゴージャス!と思ったのだが・・・。

 事件その1
 
 エレベーターが来たと思ったら中は真っ暗!
停電かと思ったけれど
エレベーターは動いている。

 つまり、電球切れ?

 一瞬乗るのを躊躇したが
上の階の住民である友人も乗っていたし
他にも乗客(?)がいたので
とりあえず乗ることにした。
なんてったって10階だからね・・。

 その時に思ったこと。
「乗る前にトイレに行っておいてよかった。」

 これで万が一、1時間くらい停まっても安心って?
「そーいう問題ですか?」と自分に突っ込みを入れる。


 事件その2

 友人が夜遅く部屋に戻ったら
トイレの水が流れない!
(詳しくは聞かなかったが詰まっていた?)
アメリカ人の友人は
「朝までこのままでもいいじゃない。」
と、のんきに言っていたらしいが
日本人の友人は
「そんなわけにはいかない。」と
すかさずフロントに電話を入れたとのこと。
 修理の人が来たのは午前1時。

 事件その3

 同じ部屋で。
備え付けのはずのヘアードライヤーが見つからない。
探しに探して、やっと見つけたと思ったら
壊れていた。
ここでアメリカ人の友人は
「ぬかよろこび」という日本語を
ルームメイトから教わった。


 事件その4
これは私の部屋。
二人部屋なのにスリッパがひとつしかない。
スリッパが到着したのが
フロントに電話した30分後。
隣のモールに買いに行っていたんかい!


 事件その5
最終日。
ルームカードを差しいれて電気を付けた。
が、1分で消える。
カードをちょっと動かすとまた電気は付くが
1分後にはやはり消える。
カードを友人のものと取り換えても同じ。
フロントに電話。

 修理の人が到着。
「もう1枚のカードを入れてみてください。」
「そんなのは、もうとっくに試しました。」
 
 彼もようやく接触不良であることを認め、
工具を出して、カード入れを引っ剥がし、
何やらゴソゴソと直し始めた。

 数分後
「直りました。」
「Are you sure?」と私。
「Sure.」と彼。
ほんとかよ・・・。

 確かに、電気は消えなくなっていた。
 
 そして朝。
朝食に行こうとスロットからカードを取り出したとたん
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こんなになってしまった。
昨日修理の人がはずした時に壊してしまった?

 外れたものを元に戻して
カードを入れてみたけれど
やはり前夜のように1分で消灯である。
直ってないじゃん!

 でも、私たちは朝食を食べたら
すぐマラッカに出発するので
「ま、いいか。」と、そのままにしてチェックアウト。
次の人もきっと大変。

 事件その6
 友人がシャワーを浴びている時に
ガラガラガシャーンというすごい音が!
何とお湯を出すレバーが外れて落ちてしまったのだ。
私ももうシャワーは浴びた後だし
フロントに電話する気力もなくそのまま放置。

 携帯紛失事件の時といい、
こちらの人はみなのんびりだ。

 ちなみにバイブルスタディの本部が
取ってくれたホテルは完璧だったが
ツインではなくクイーンサイズの部屋であった。
このベッドで私は夫でない人と寝たのであった。
 
申し込む時に「私はクイーンサイズベッドでもかまいません。」
という項目に
チェックマークは入れなかったんだけどな・・。
 (入れた人は少ないと思うが・・)
 
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何しろ参加者は2000人超だし、
外国のホテルはダブルベッドの部屋が多いしで
仕方ないかもね。
 クイーンサイズは広いので、体がふれあうこともなく
意外と快適。

 
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by arizonaroom | 2010-10-24 21:46 | | Comments(4)

マラッカ

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 3年ぶりのマラッカである。
マラッカとは木の名前で
1390年代にインドネシアのスマトラ島より渡来した王子パメスワラにより建国された。
16世紀の大航海時代以降ポルトガル、オランダ、イギリスに植民地支配を受け
第二次世界大戦中には日本に占領された過去を持つ。
そのため、異国情緒が豊かな場所だ。

 
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 香辛料を売るお店。
 カレーに凝っているアメリカ人の友人が
日本では見つけられなかったスパイスを
ものすごく安い値段で見つけ大満足。
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 この店には、なぜかミロもある。
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 ランチに食べたマラッカ料理。
写真を見て「これは何?」と聞かないでください。
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珍しい果物がたくさん
日本に持って帰れなくて残念。
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 今回ほとんどの友人にとっては初めてのマラッカである。
前回一緒だった友人とこのの写真の場所に立ち
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「なんか眺めが違うわよね。
 建物が前より多いわ。」などと言いあっていたのだが
後で3年前の写真で確認してみたら
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確かに新しいビルは建ってはいたが
そんなに劇的には変っていなかったことを発見。
けっこう記憶っていい加減なものなのね~。

 車内から撮ったストリートの動画もあるので
そのうちにアップしたいと思います。

3年前のマラッカ
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by arizonaroom | 2010-10-23 21:46 | | Comments(2)

携帯紛失事件

 
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 国家記念碑
 ちょうど折悪く、この時突然の雨が降ってきた。
 まもなく止んだが、まるで私の心の中を見透かしたかのような雨だった。


 2泊3日のミーティングも無事終わり
私と友人たちはあらかじめ予約しておいた
別のホテルへとタクシーで移動した。
日曜日の昼過ぎのことである。

 この後は有志で
クアラルンプール観光に行くことになっており
マレーシア人の友人の義姉がアレンジしてくれた
バスとガイド(貸切)が到着するのを
ロビーで待つばかりである。

 ここで、何気なくバッグを覗いた私は
携帯が無いことに気がついた。

 最後に携帯を見たのは
先ほどまでいたホテルのロビーである。
その他はどこも歩きまわっていないので
可能性のある紛失場所は
両方のホテル近辺とタクシーの中しかない。

 でもホテルや道端で落とせば
音がするので絶対に気がつくはずである。

 気がつかない場所、
それはタクシーの中である。
おそらく座った時にバッグが斜めになり
横ポケットに入れた携帯が
滑り落ちてしまったのだろう。

 でも今は
「何でこんなところに入れたんだろう。」
と悔やんでいる場合ではない。
すばやく対処しなければ。

 あの時、私たちはホテルの前で待機している3台の
タクシーに分乗した。
幸いなことにここにレシートもある。
友人がタクシー会社に電話してくれたら
それぞれの運転手(3台のうちのどれかはわからない)に連絡してから
折り返しホテルに電話をするというので
その旨、ホテルの受付に伝えてから
観光に出かけた。
念のために昼まで滞在していたホテルにも電話してみたが
やはり携帯は落ちていなかったとのことであった。

 もちろん、私は観光を楽しめる心境ではない。
この携帯は日本のもので海外渡航モードである。
だから通話料金は恐ろしく高い。
だからもし、誰かに使われてしまったら
損害がいったいいくらになるのか見当もつかない。

 友人の携帯を借りて自分の携帯に電話してみたが
呼び出し音が鳴るばかりで誰も出る気配がない。
ミーティングに参加していた時から
マナーモードにしてあったので
どこか私の知らない場所で音も出さずに
ブルブル震えているのである。

 とりあえず電話機能をストップした方がいいのだろうか。
でも、携帯会社の電話番号など持っていない。
たとえ、わかったとしても、ここから電話するのは至難の業である。
友人にも迷惑はかけられない。

 夫にメール?
いや、夫にはそんな複雑なことを日本語で対処できる能力はない。
(もっと日本語を特訓させるべきだった!)
両親にもそれは望めない。

 では妹?
しかし、妹の電話番号もメルアドも覚えていないのだった。
メモもしていない。
何しろ情報はすべて携帯に詰まっているのである。
ここで私はいかに携帯電話に依存していたか
思い知らされたのであった。

 途中ガイドさんがホテルの受付に電話してくれたが
(彼女の携帯のみが国内仕様なので)
タクシー会社からの連絡はまだないという。

 続いてタクシー会社にも電話してもらう。
ここでの返事は、
「運転手に聞いてみたがあいにく無かった」
との事だった。
(「なぜ結果がわかっていたのにホテルに早く電話してくれなかったのか?」
との問いはこの国では無駄である。)

 さあ、ここで携帯紛失が現実的な問題となってきた。
まず、ホテルに帰ったらネットで携帯会社の電話番号を調べ
電話をストップしてもらう。
帰国後すぐに次の携帯を購入して
今までの電話番号とメルアドがそのまま使えるにしなければ
仕事に差し支える。
この携帯はうちの英会話スクールの移動オフィスなのである。

 こんなことになるのなら
電話帳もバックアップ取ってくんだったなあ。

 友人たちは皆、心配してくれていた。 
「落としたのが私のならよかったのに。
私はほとんど使っていないので全然困らないもん。」と
なんだか変な慰め方をする人も。

 よほど私は思い悩んでいる顔をしていたのか
(けっこうあきらめ早いからそれほどでもなかったんだけど)
マレーシア人の友人が
「今からバスを降りてふたりで最初のホテルに戻ろう。」と言ってくれた。
私たちは国家記念碑のあたりにいて
幸いなことに、これから向かうツインタワーを
私は3年前に来た時に見ている。
仲間とは再びセントラルステーションで
落ち合うことにして
私たちはタクシーでホテルに向かった。

 タクシーの中で友人は言う。
「日本では携帯など盗む人もいないけれど
ここでは日常的なの。
タクシーでも次の乗客が乗っていたらもうアウト。
見つけた人がマレー人なら戻ってくるかもしれない。
でも中国系なら無理だと思う。
(注:彼女も中国系である。)」と。

 ここで私は使われた場合の損害について考えていた。
「ねえ、警察に届けるのはどう?」
「警察?そういうことやったことないけど
 きっとものすごく時間がかかるよ。」
タクシーの運転手も
「警察に行っても見つからない、無駄だと思うよ。」と。

「見つかるとは思っていないの。
 私は紛失したという証明書が欲しいだけ。
 もしかしたら何か盗難保険とか、
 カードの海外旅行保険にも
 付いていたかもしれないし、
 万が一使われていた時、
 不正使用の証明にもなるかもしれないし。
 まあ、何の役にも立たないかもしれないけどね、
 面倒かけて悪いけど
 一応届け出は、しておいた方がいいと思うの。」

 そこで友人はハタとひらめいた。
「タクシー会社に、これから警察にもレポートするといえば
真剣に対応してくれるかもしれない。」

 そうこうしているうちにホテルに到着。
まずはホテルに携帯の落し物について
受付で再度聞いてみたら
セキュリティ担当の人を読んでくれた。
その担当者と共に
タクシーの受付に出向いた。
私たちが乗ったタクシーはホテル付きのものなのだ。

 そこで乗った時間を言うと
明らかに該当する3台の車の記録が出てきた。
当然である。
友人がすかさず言う。
「私たちこれから警察に行ってレポートするつもりです。」

 と、その「警察」ということばに反応したのかどうかはわからないが
そこにすっ飛んできたのは
タクシー会社の責任者(たぶん)の男性だ。
心配そうに私たちの横に立って成り行きを見守っている。

 タクシー会社の受付の女性がまず最初の2台の車に無線で連絡した。
「ふたりとも無かったと言っています。」
「後ろの座席なんです。」と私。
彼女は3台目の運転手に連絡する時に
「後ろの座席」と付けくわえた。

 と、その女性が受話器を置いたと思ったら
客待ちをしていたらしい3台目の運転手が突然登場!
それはまぎれもなく私が乗った車の運転手だ。

 そしてその手には
 私の携帯が燦然と輝いている!

 ぎゃあー信じられない!
マレー人の運転手はにっこり。タクシー会社の責任者もにっこり。
セキュリティの人もにっこり、
もちろん私もにっこり。
もうそこいら中で握手とハグの嵐だ。

 この奇跡はさっそくバスで観光している仲間のところにも伝えられ
車内は大きな拍手で包まれたという。
(みなさんご迷惑おかけしました。)

 ところで、携帯が見つかったのは、
落としてから4時間後のことである。

 最初に問い合わせした時に
タクシー会社のオペレーターは
運転手に聞きもせずに「無い」と言ったのか、

 それとも聞いたけれど運転手はろくに探しもせずに
「無い」と言ったのか、

 実は見つけていたけれど「無い」と言っていたのか、
 
 真相は闇の中である。

 また、私たちがホテルに再び現れたことによって
真剣さが伝わったから「見つけてくれた」のか

 「警察」ということばで
面倒なことに巻き込まれるのが嫌だったから
「見つかった」のか、
これも謎のままだけど
携帯が手元に戻ってきた今となっては
もうどうでもよいことである。

 後でマレーシア友人にどう思っていたか聞いてみたところ、
「見つからない確率が80パーセントだと思っていた。
ホテルの中なら50パーセントの確率で見つかったかもしれないが
タクシーの中なら100パーセント無理だと思った。」そうである。

 この晩、友人の家族と食事をした。
そこで3年前にも出会った友人の姪の婚約者に
この携帯紛失事件を話したところ
彼は言った。
「僕も映画館の中に携帯を忘れたことがある。
すぐに気が付いて戻ったけど、もう後片もなく無くなっていたよ。」


 紛失が発覚して間もない頃、友人たちが私のために祈ってくれた。
その時に私たちがいたのはイスラムセンターの前である。
 
 イスラムの神の前でキリストの神に祈ったのである。

 不謹慎なことではあるが、それがよかったのか、
とにかく奇跡は起こったのである。

 みなさんも旅行中に何かを紛失しても
けっしてあきらめないように。


 ちなみにまだ携帯のバックアップは取っていない・・。
のど元過ぎれば・・・ってことね、情けないけど。
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by arizonaroom | 2010-10-22 21:11 | | Comments(6)