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Hidden Figures

 
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 戦後、敗戦国日本にとってアメリカは
鬼畜から憧れの民主国家に昇格した。

 デモクラシーの最先端を行く自由の国アメリカ。
でも、1960年代には、まさかの黒人差別、
いえ、黒人区別がこんなにひどかったとは!

 リンカーンが奴隷を解放してから100年も経つというのに
宇宙に有人ロケットを飛ばそうとしているこの時代に
黒人と白人は教室で机を並べられず
バスもトイレさえ区別されていたのだった。

 今、ちょっとしたことでも、黒人差別だと叫び
デモという名の暴動が起こる国ではあるが
やっとわかった。
この時代の後遺症がまだまだ続いているのである。
それは白人には絶対にわからない根深い傷が
根をおろしているのである。

 と、話を映画に戻そう。
この映画は60年初頭のNASAで働く3人の黒人女性の
事実を基にした感動物語である。

 白人男性の社会で、黒人と女性という2つのハンディキャップを持つ3人。
恐ろしく優秀なのにそのハンディキャップゆえになかなか
自分が思うような仕事ができない。

 キャサリンは新しい部署に配置されてきたもののお掃除のおばさんと間違われ
トイレの場所を秘書に聞くも「あなた方のトイレの場所はわからない。」と言われ
敷地内をダッシュして黒人用のトイレとオフィスを往復する。

 スーパーバイザーの実力があり、実際にそのような働きをしているのに
昇進を願い出て断られたドロシー。

 メアリーは学位を取得したいのだが、
そのためには白人の大学で単位を取得しなければいけない。
そこで裁判所に駈けこむ彼女。
「あなたが扱った裁判の中で
100年後にもあなたの名が残るものはどれでしょうね。」と
ユーモアたっぷりに裁判長を渡りあう場面は圧巻だ。

 3人とも理不尽な目にあいながらも、絶望することなく
1歩1歩確実に前進していく。

 アメリカが有人飛行に成功した陰には彼女たちの努力があるのである。

 差別する方はけっこう自覚がなかったりする。
自分のことを優しい人道主義者だと信じていても
黒人がバスの公報座席に追いやられているのを不思議に思わなかったり
黒人が自分たちと同じポットでコーヒーを飲むのを
えっと思ったりするのだ。


 でも、これは事実を基に脚色もかなりされているらしい。
実際にはキャサリンを擁護し黒人用トイレの看板を壊したりする
スーパー白人男性ボスなんていなかったらしい。
彼女たちのインタビューを見ると
それほどNASAの差別はひどくなかったということである。

 いずれにせよ、彼女たちがNASAに大革命を起こしたことは
間違いない。

 

 
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by arizonaroom | 2017-05-09 23:40 | 映画&TV&本 | Comments(0)

すばらしきかな人生

 まず、この邦題が好きでない。

 一人娘を病で亡くし、それがきっかけで妻とも別れ
自分が所有する会社でも鬱で放心状態のハワード。
このままでは会社が危ない。
気が気でない社員たち。

 彼らが雇った探偵によってハワードは
「時間」と「愛」と「死」宛てに手紙を書いていたことが判明する。

 そこで彼らは俳優たちを雇い、
時間と愛と死を演じてほしいと頼む。

 ここまでのあらすじを読むと
奇跡を起こすファンタジーだと思うでしょ?

 でも違うのである。
死、愛、時間を演じる俳優たちとそれぞれを担当する社員たち。
実は社員たちもさまざまな悩みを抱えていて
自分が担当する俳優の助言によって助けられるという
2重のからくりとなっているのだが
彼ら俳優たちが実際にハワードの力になったかというと
それは疑問なのである。

 確かに俳優たちはハワードを混乱させることには成功しているが
ハワードを立ち直らせたのは元妻との交流である。
それも私たち観客が思うような形(会社を立ちなおす)ではない。

 よい話ではあったと思うけれど
ストーリーがハワードと妻、3人の社員と俳優たちと2つに分断されていて
なんだか感動しにくいのである。

 あ、それは11時間のフライトの中でうつらうつらしながらも
5本も映画を見続けたせいなのかもしれないが。
このレビューが的外れだったら失礼。

 でも、最後のどんでん返し的な種明かし(ハワードと妻)はよかった。
これだけで私には十分。
 
 やっぱり俳優たちは余計だわ~。
それがメインのテーマだとしても。
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by arizonaroom | 2017-05-06 23:47 | 映画&TV&本 | Comments(0)

マダムフローレンス・夢見るふたり

 社交会の花でありソプラノ歌手だった
フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにした物語である。

 フローレンスは実は音痴である。
その事実は本人以外は皆知っている。
夫のシンクレアは彼女を酷評する新聞を買い占めたり
記者に賄賂を贈ったりと涙ぐましい努力をする。

 実はフローレンスは梅毒を持っていて
ふたりは夫婦生活はできない。
年下のハンサムな俳優あがりのイギリス人夫には
当然のことながら愛人もいる。

 財産目当てというのは容易い。
でも彼は彼なりに無邪気なフローレンスを愛しているのだ。
この八方破れの女性を。
どこまでも彼女を守り抜く彼。
そのために愛人にも去られてしまっても


 フローレンス演じるメリル・ストリープが歌えるのは
「マンマミーア」で周知のとおり。
今回、音痴に歌うのはさぞ大変だったであろう。

 ヒューグラントもはまり役。

  彼女の夢は周囲に多大なエネルギーを使わせてしまっているけれど
それと同時に癒しを与えているのかも、とちょっと思った。


 
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by arizonaroom | 2017-05-05 23:38 | 映画&TV&本 | Comments(0)

ラ・ラ・ランド

 こういう映画もミュージカルというのだろうか。
歌といい踊りといいちょっと中途半端な感じがぬぐえない。
映像がきれいと評判の映画だったけれど
悲しいかな、こちとら機内の小さなモニターでの鑑賞である。
まともには批判できないかも。

 女優の卵とジャズマンの恋の物語で
当初はまったく芽が出ない状態だ。

 しかし、ふたりとも大きな夢がある。
しかし、
二人の恋愛が成就させるためには厳しい現実との妥協も
やむを得ない。

 その夢と現実と天秤の状態が二人の間では微妙に食い違っていく。

 ラスト、もしあの時こういう選択をしていれば
今とはまた違った幸せがあったと
ふたりが思いめぐらすシーンが
この映画の欠点をすべて補って
アカデミー賞にふさわしい作品に仕上げている。


 つかんだ夢と手放した夢。
積み重ねてきた愛が一瞬で思い出に変化してしまう。
とても切ない物語である。


 ちなみに、ひとこと言わせてもらえば
彼女のあの悲惨で絶望的な状況から
あんなに三段跳びに大女優になれたりするのか
あの安易な飛躍に私はちょっとついていけなかった。
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by arizonaroom | 2017-05-03 22:35 | 映画&TV&本 | Comments(2)

捕らわれた女

 裁判長を殺して逃走した男性に自宅監禁されてしまった女性が
信仰の力で助かったという実話なのだが
実話というところがすごいのであって
実話でなければ、深みがない映画であった。

 信仰の力といっても
リックウォーレン著「人生を導く5つの目的」を
犯人に読み聞かせただけである。
しかも、声に出して読んでくれといったのは犯人だ。

 もう一つ言うならこの本の彼女の愛読書ではない。
読んでみなさいと渡されたものだ。

 彼女は読んだだけ。
この本を読んで変わったのはこの男性だ。
彼の中で何が起こったのか、どういう心理の変化があったのかは
実はわからない。
わかるのは、彼が彼女に外出を許したというだけ。
そして、彼女が警察に連絡するのをわかっていながら
そこに留まっていたという事実。

 私もこの本は何年も前に読んだ。
リックウォーレンはオバマ大統領就任式の時に祈りを捧げた牧師である。

 映画の終わりに本人が出て、それぞれのその後も明かされていたところが
一番よかったかも。

 
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by arizonaroom | 2017-02-02 22:43 | 映画&TV&本 | Comments(4)

リンカーン弁護士

 2011年のハリウッド映画。
マシュー・マコノヒー演じる敏腕弁護士ミックの依頼人は
娼婦や麻薬の売人たち。

 そんな彼の新たな依頼人は殺人未遂で逮捕された金持ちの息子ルイスだ。
無実だと叫ぶルイス。

 実は早い段階でルイスは無実どころか他の殺人も犯していたことに
ミックは気が付くのである。
彼のかつての依頼人がルイスのために濡れ衣を着せられて服役している。
でも守秘義務は守らなければならない。

 けっこう金のために動いているようにみえるミックだけど
無実の人を有罪にしてしまうことを一番恐れている。

 依頼人を弁護しながら、いかに彼を他の殺人事件で立件させるか。
動きは少ないけれどなかなかスリリングな展開だ。

 マシューの飄々とした感じが役柄にとてもマッチしている。
ルイス役のライアン・フィリップも若いながら幅のある演技を見せてくれた。
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by arizonaroom | 2017-01-25 23:03 | 映画&TV&本 | Comments(0)

007 スペクター

 思うに007のようなヒーローは今の時代に合わないような気がする。
ああいう情事の仕方を支持する女性は現代にはまずいないと思うし。
ともあれ、プレイボーイはダニエル・グレイグの柄ではない。
ちょっと、にやけないとね・・。

 007は普通の人間だけど不死身である。
けっこう油断してやられてしまうけど不死身である。
いや、不死身ではないけど、
俺は絶対死なないという過剰な自信はどこからくるのだろう。

 そして、観客も彼は死なないと確信しているから
全然ドキドキハラハラしない。
ヘリコプターから落ちそうになっても
敵に殺されそうになってもドキドキなんかしない。

 新しい恋人が出来て「アイラブユー」なんて言われても
次回作では絶対に別れているので
「よかったね。」なんてロマンチックな気分にもなれない。

 ここまでこき下ろしているのに、なぜ私は見たのか。
映画よりこちらの方がミステリーである。

 強いて言えば、寅さんシリーズや水戸黄門シリーズを見ているのと
同じ気持ち。
結末がわかっていて見る気楽さが捨てがたかったのかも。
 
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by arizonaroom | 2017-01-10 23:50 | 映画&TV&本 | Comments(0)

ハプニング

 2008年の映画である。
関係ないけど日本のアマゾンのプライムの映画は
アメリカのプライムと比べてけっこう古い。
道理でアメリカよりプライム料金が安いわけだ。

 人類が自然破壊をしたツケなのか
アメリカ全土から突然ミツバチが消え
そして北部の町では人々が自殺し始める。
どうやら植物が関係しているらしい。

 パニック映画ではあるのだが
人々が殺し始めるのではなく自殺なので
目を覆いたくなるほどの凄惨さはない。

 でも「この人はたぶんだめ、この人は絶対助かる」といウ風に
簡単に先が読めてしまうのでドキドキ感もなし。

 植物が意識を持って人々を襲っているというのだが
その確証も意図もよくわからない。

 人間が毒でやられるというのならまだわかるが
自殺したくなる因子って何?

 発想はユニークだけど
大風呂敷を広げたがいいが
製作者にそれ以上の創造力と想像力が付いていけず
なんだか尻切れトンボになってしまった
典型的なハリウッド映画に仕上がってしまったのであった。

 なぜ、突然止んだのか・・。
まさか人間の愛に負けたなんで言うんじゃないでしょうね。


 エンディングも予想を全然裏切らずまさにお約束通り。
あーあ、テザリングなんかしてまで見るんじゃなかった。
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by arizonaroom | 2017-01-05 23:08 | 映画&TV&本 | Comments(0)

クラウドアトラス

 2012年のハリウッド映画。

 6つの時代のエピソードが交錯しながら展開していく。
それぞれかかえている問題は違っていても
人間の弱さ、悪の誘惑は同じ。
そして今ある状態に疑問を感じ、変わろうとする姿も。

 それぞれの時代を同じ俳優が演じているのが
なんとなく輪廻転生を見る者に感じさせるが
そこまで強いメッセージを出しているわけではないと思う。
時空を超えてつながっているようなエピソードもあるけれど
それもほのめかす程度である。

 トムハンクスはじめ、俳優たちが
別の時代のまったく違うキャラクターを演じているのも見ものだ。
うっかりすると同じ俳優だというのを見逃してしまったりもする。
こんなにキャラクターがバラバラだと役作り大変だったろうな。

 一番古い時代だと思っていた物が
実は一番新しい近未来だったというのも衝撃。

 人間は同じ過ちを繰り返すが、変わろうとする勇気も持っている。
後味のよい映画である。

 
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by arizonaroom | 2016-12-28 22:50 | 映画&TV&本 | Comments(0)

ブリジットジョーンズの日記3 

 前回のシリーズから既に10年。
まず最初に驚いたのがレネー・ゼルウィガーの容姿の衰えだ。
もう40代なのだけれど、でもまだ40代。
ちょっと老けるの早くない?
日本の40代の女優の美しさを見ればよくわかる。
たとえば藤原紀香とか。

 そして今回はヒューグラントが出ない。
オファーを断ったのだそう。

 映画を見ていてなぜ断ったのかよーくわかる(気がする)。
何しろ、ブリジットは全然成長(?)していない。
コリンファース粉するマークも同様だ。
たぶん、ヒューグラントが出演していたら
彼、ダニエルも全然成長しておらず、軽薄チャラ男のままだったのであろう。
一応前回、ブリジットとマークの婚約というハッピーエンドで終わったはずなのに
ふたりは何時の間にか別れており、マークは別の女性と結婚。

 そんなマークもめでたく?離婚して
たぶんまだ独身であろうダニエルと
10年たってまたもや三角関係の復活では
情けないにもほどがある。

 ヒューは言ったに違いない。
「いやだーこんなのは。
10年たっても成長しないダニエルが
またもやブリジットに言い寄った挙句に
またフラれるのはバカすぎる。」

 プロデューサー「でもあなたがいないとブリジットジョーンズの日記にならないんです。」

「やっぱり嫌なものは嫌だ。いっそ殺してくれー。」

 という会話があったのかどうかは定かではないが
ダニエルは冒頭でいきなり飛行機事故で亡くなっている。
おいおい。

 ダニエルの代わりに出てきたのはジャック役のパトリック・デンプシー。
金持ちハンサムのジャック。
絶対に女性に不自由はしていないはず。
そんな彼が既に劣化が始まったブリジットに
一目ぼれ+ご執心というのが解せない。

 さあ、ブリジットが選ぶにはどっち?という段階で
マークでなくてジャックというのはあり得ない。」
なぜなら誰も、マークとのラブラブだった過去も2作品を
もう一度見直そうなんていう気にならなくなるから。

 こんなことばかり考えていたら
夫にいさめられた。
「これはコメディーなんだからね。」

 ちなみにエンディングでダニエルが実は生きていたという新聞記事がチラリと映る。
やっぱり殺せなかったんだねー。

 それにしてもアカデミー男優のコリンファース、よく出演したね。



 
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by arizonaroom | 2016-11-24 23:39 | 映画&TV&本 | Comments(0)