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海賊とよばれた男

 出光興産創業者の出光佐三氏をモデルにしたといわれる国岡鐵造の
型破りな人生を描いた映画である。

 レビューでの評判は少し知っていたけれど
実際に見てみるとかなりすごい。
どこまでがフィクションなのかはわからないけれど
国内の石油業者を始め、外国のメジャーを敵にまわし
それでもめげず、型破りなやり方で危機を乗り越えていく主人公がすごい。

 
 そしてそんな彼を支える周囲の人々。
彼は単なる熱血漢ではない。人間味あふれるすごいやつなのだ。

 それを演じる岡田准一もなかなかいい。

 そして最後のシーンも感動的。
飛行機の小さなモニターで乗内アナウンスに遮られながら
到着ぎりぎりまで見ていたので
今度はゆっくり大きな画面でもう一度見てみたい。
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by arizonaroom | 2017-05-07 23:52 | 映画&TV&本 | Comments(0)

すばらしきかな人生

 まず、この邦題が好きでない。

 一人娘を病で亡くし、それがきっかけで妻とも別れ
自分が所有する会社でも鬱で放心状態のハワード。
このままでは会社が危ない。
気が気でない社員たち。

 彼らが雇った探偵によってハワードは
「時間」と「愛」と「死」宛てに手紙を書いていたことが判明する。

 そこで彼らは俳優たちを雇い、
時間と愛と死を演じてほしいと頼む。

 ここまでのあらすじを読むと
奇跡を起こすファンタジーだと思うでしょ?

 でも違うのである。
死、愛、時間を演じる俳優たちとそれぞれを担当する社員たち。
実は社員たちもさまざまな悩みを抱えていて
自分が担当する俳優の助言によって助けられるという
2重のからくりとなっているのだが
彼ら俳優たちが実際にハワードの力になったかというと
それは疑問なのである。

 確かに俳優たちはハワードを混乱させることには成功しているが
ハワードを立ち直らせたのは元妻との交流である。
それも私たち観客が思うような形(会社を立ちなおす)ではない。

 よい話ではあったと思うけれど
ストーリーがハワードと妻、3人の社員と俳優たちと2つに分断されていて
なんだか感動しにくいのである。

 あ、それは11時間のフライトの中でうつらうつらしながらも
5本も映画を見続けたせいなのかもしれないが。
このレビューが的外れだったら失礼。

 でも、最後のどんでん返し的な種明かし(ハワードと妻)はよかった。
これだけで私には十分。
 
 やっぱり俳優たちは余計だわ~。
それがメインのテーマだとしても。
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by arizonaroom | 2017-05-06 23:47 | 映画&TV&本 | Comments(0)

マダムフローレンス・夢見るふたり

 社交会の花でありソプラノ歌手だった
フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルにした物語である。

 フローレンスは実は音痴である。
その事実は本人以外は皆知っている。
夫のシンクレアは彼女を酷評する新聞を買い占めたり
記者に賄賂を贈ったりと涙ぐましい努力をする。

 実はフローレンスは梅毒を持っていて
ふたりは夫婦生活はできない。
年下のハンサムな俳優あがりのイギリス人夫には
当然のことながら愛人もいる。

 財産目当てというのは容易い。
でも彼は彼なりに無邪気なフローレンスを愛しているのだ。
この八方破れの女性を。
どこまでも彼女を守り抜く彼。
そのために愛人にも去られてしまっても


 フローレンス演じるメリル・ストリープが歌えるのは
「マンマミーア」で周知のとおり。
今回、音痴に歌うのはさぞ大変だったであろう。

 ヒューグラントもはまり役。

  彼女の夢は周囲に多大なエネルギーを使わせてしまっているけれど
それと同時に癒しを与えているのかも、とちょっと思った。


 
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by arizonaroom | 2017-05-05 23:38 | 映画&TV&本 | Comments(0)

秒速5センチメートル

 これも機内の中で見た映画。
こんなアニメ映画があるとはつゆ知らず、
ということで何の先入観もなく観た。

 小学校で出会ったふたりが
親の転勤で離ればなれになり
それでも文通を続け、
中学生の時
ふたりの距離がさらに離れる前に
貴樹は明里に会いに行く決心をする。

 折あしくその日は記録的な雪が降り積もり
栃木行きの列車はどんどんと遅れ、時には止まり
時には最終地が変更になったり。
このまま突き進んだらこの日中には絶対に帰れないのは明らかだ。
いや、たどり着けないかも。

もちろんふたりは携帯など持ち合わせておらず
連絡し合うすべはない。

 深夜にふたりはやっと再会。
何時間も彼女はずっと駅の構内で待っていたのだった。

ふたりは小屋のようなところで一晩を過ごす。

 そんな美しい?シーンを感動的に見られないのがおばさんのサガ。
ちょっと、親は心配してないの???
学校や地域で大騒ぎになってない?



 次の章は高校生の時。
しょっちゅう携帯を見ている貴樹なので、
てっきりまだ文通が続いているのだと思いきや
実はふたりの通信はもう途絶えているのだと私たちは知る。

 でも彼の心はまだ明里を追い続け、
目の前に彼のことがが大好きで大好きで仕方がない女の子がいるのに
まったく眼中にない。

 最終章。
大人になったふたりだが
明里は貴樹を
美しい思い出として封印していて、
とっくの昔にムーブオンしていることがわかる。

 貴樹の中では明里はいつもひとり、孤独な少女なのだが
孤独なのは実は彼なのである。

 これはララランドにも通じるのだが
いつまでもひとつの夢の中に留まっているのは男で
次の夢に向かってさっさと先に行くのが女。
 
 なんかわかるような気が・・・。


 ふたりはニアミスはするが再会はしない。
もしそこで出会ったとしても
彼女にとっては彼は遠い昔の甘い初恋の相手であり
彼にとってはずっと追い求めている今も一番近い理想の女性である。
そのギャップにふたりはしばし呆然としてしまうに違いない。

 でも彼が先に進むよいきっかけにはなったかも。

 本当は、離ればなれになっても互いに思い続け
最後に成就なんて話を想像していたのだけれど
現実はやっぱりそうはいかないよね~。

 
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by arizonaroom | 2017-05-04 23:54 | 映画&TV&本 | Comments(0)

月に囚われた男

 何の予備知識もなく観た映画である。

 最初はB級SFなのかと思っていたけれど
ケビンスペイシーが声だけではあるが出演していたので
そうではないのだということがわかった。
 
 そう、違うのである。

 地球の資源が枯渇した後、月からエネルギーを供給するようになり
地球は見事に復活。
その月ではたったひとりの宇宙飛行士が3年の任務についている。

 「こんな大切な地球の運命を担っているのに、たったひとりってありえないでしょ。」
「リスク大きすぎるよね。」
 「有り得ない設定が前提のSFだとしても、もう少しリアリティがないとね。」

 映画を見ながら突っ込みまくる私たち。

 でも中盤に行くにつれ、その意味が次第にわかってくるのである。

 途中で事故が起こり、同じ男が二人になった時は
時空が壊れたのかと思ったけれどもそれも違っていた。

 人工知能と人間との戦いでもない。
人工知能は人工知能とは思えない、すごい人間味(?)の
ある素晴らしい友だったのであった。

 ちょっとネタ晴らしをしてしまうと
月で働いているのは自分は普通の人間だと信じているクローン人間なのである。

 クローンだから変わりもたくさんある。
3年ごとの使い捨てである。

 こういう話は終わりはしょぼいことが多い。
アイデアはいいのだが、唸らせるような終わり方ができないのである。

 しかし、この映画にはいい意味で裏切られた。
エンディングでの説明は一見蛇足のようだけど
結局どうなったのか、はっきりわかりたい人への親切だともいえる。

 監督がデビッド・ボウイの息子だというのは
映画を見た後で知った。

 SFというよりちょっぴり切ない話である。
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by arizonaroom | 2017-05-02 23:38 | 映画&TV&本 | Comments(2)

飛行機の中の映画

 今回、成田発のアメリカンでのフライト中は
ひとつも映画を見ることなくひたすら眠っていた。

 でも、成田行きのJALの中では5つも映画を見た。
これは私のレコードかも。

 最後の映画は見終わらないかも、と懸念していたけれど
機内アナウンスに遮られつつもぎりぎり最後のシーンまで行き着いた。

 見た映画は マダムフローレンス 夢見るふたり
       秒速5センチメートル
       素晴らしきかな 人生
       海賊と呼ばれた男
       ララランド

 わ、全部覚えていた!
 ストーリーを忘れないうちにレビューが書けるかな?

 こうやってみると新しい映画ばかりである。
 今思うと、昔の機内の映画はけっこう古かった。
 一度、全日空でローマ就航記念だかなんかで「ローマの休日」を
上映していたこともあった。
 名作ではあるがいくらなんでも古すぎる!
 
 機内での映画は選べないし、見る時間も選べない。
 そして皆で大きなスクリーンで一斉に見なければいけなかった。
 だから映画の後はトイレが混んだのである。
 でもそれが当たり前だったので何とも思わなかった。

 時代の流れを感じるなあ。

 アメリカンも映画は新しいが、新しすぎるのか
日本発着のフライトでも日本語訳がないのがたくさんある。
世界中を飛んでいる外国の飛行機にそこまで期待したらいけないのかもしれないが
やはりちょっと不親切だと思う。

 最近は自分のDVDプレイヤーやスマホ、パソコンなどを
持ち込んでいる人も多い。
パーソナルモニターも無くなるという話もあるが
無くならないことを祈りたい。
 





  
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by arizonaroom | 2017-04-28 23:51 | | Comments(0)

ドレスメーカー

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ケイトウィンスレットが出演していたので観てみた。

舞台は1951年のオーストラリアの田舎町。
子供の頃殺人の罪を着せられ逃げるように町を出たテイリー。
年老いた母親の面倒を見るため
デザイナーの勉強をしていたパリから単身で戻ってきた。

まだまだ女性が抑圧されていた時代。
偏見と戦いながらドレスを作り
人々の心を開いていく。

なんてハートフルなストーリー、と
心暖まりながら見ていたら
ハッピーエンド寸前でとんでもないどんでん返しが。

そこからどんどん話は暗くなり
戸惑いながらも、微かな希望を捨てきれずに
見続け

最後は、、、

えー!!!!!
こんな話だったの?????


ありえない!と怒っていたら
夫が
「アメリカ映画じゃないから」と。

そうだ、ハリウッドだったらこんな終わりかたはしない。
こんなにひねくれていない。
もっと単純だ。

前半はラブコメディーと思わせておいて
実際は暗い復讐?の話なのであった。

もしかしたら日本語版ないかも。
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by arizonaroom | 2017-03-24 14:29 | 映画&TV&本 | Comments(0)

捕らわれた女

 裁判長を殺して逃走した男性に自宅監禁されてしまった女性が
信仰の力で助かったという実話なのだが
実話というところがすごいのであって
実話でなければ、深みがない映画であった。

 信仰の力といっても
リックウォーレン著「人生を導く5つの目的」を
犯人に読み聞かせただけである。
しかも、声に出して読んでくれといったのは犯人だ。

 もう一つ言うならこの本の彼女の愛読書ではない。
読んでみなさいと渡されたものだ。

 彼女は読んだだけ。
この本を読んで変わったのはこの男性だ。
彼の中で何が起こったのか、どういう心理の変化があったのかは
実はわからない。
わかるのは、彼が彼女に外出を許したというだけ。
そして、彼女が警察に連絡するのをわかっていながら
そこに留まっていたという事実。

 私もこの本は何年も前に読んだ。
リックウォーレンはオバマ大統領就任式の時に祈りを捧げた牧師である。

 映画の終わりに本人が出て、それぞれのその後も明かされていたところが
一番よかったかも。

 
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by arizonaroom | 2017-02-02 22:43 | 映画&TV&本 | Comments(4)

007 スペクター

 思うに007のようなヒーローは今の時代に合わないような気がする。
ああいう情事の仕方を支持する女性は現代にはまずいないと思うし。
ともあれ、プレイボーイはダニエル・グレイグの柄ではない。
ちょっと、にやけないとね・・。

 007は普通の人間だけど不死身である。
けっこう油断してやられてしまうけど不死身である。
いや、不死身ではないけど、
俺は絶対死なないという過剰な自信はどこからくるのだろう。

 そして、観客も彼は死なないと確信しているから
全然ドキドキハラハラしない。
ヘリコプターから落ちそうになっても
敵に殺されそうになってもドキドキなんかしない。

 新しい恋人が出来て「アイラブユー」なんて言われても
次回作では絶対に別れているので
「よかったね。」なんてロマンチックな気分にもなれない。

 ここまでこき下ろしているのに、なぜ私は見たのか。
映画よりこちらの方がミステリーである。

 強いて言えば、寅さんシリーズや水戸黄門シリーズを見ているのと
同じ気持ち。
結末がわかっていて見る気楽さが捨てがたかったのかも。
 
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by arizonaroom | 2017-01-10 23:50 | 映画&TV&本 | Comments(0)

クラウドアトラス

 2012年のハリウッド映画。

 6つの時代のエピソードが交錯しながら展開していく。
それぞれかかえている問題は違っていても
人間の弱さ、悪の誘惑は同じ。
そして今ある状態に疑問を感じ、変わろうとする姿も。

 それぞれの時代を同じ俳優が演じているのが
なんとなく輪廻転生を見る者に感じさせるが
そこまで強いメッセージを出しているわけではないと思う。
時空を超えてつながっているようなエピソードもあるけれど
それもほのめかす程度である。

 トムハンクスはじめ、俳優たちが
別の時代のまったく違うキャラクターを演じているのも見ものだ。
うっかりすると同じ俳優だというのを見逃してしまったりもする。
こんなにキャラクターがバラバラだと役作り大変だったろうな。

 一番古い時代だと思っていた物が
実は一番新しい近未来だったというのも衝撃。

 人間は同じ過ちを繰り返すが、変わろうとする勇気も持っている。
後味のよい映画である。

 
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by arizonaroom | 2016-12-28 22:50 | 映画&TV&本 | Comments(0)