人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アバター

アバター_f0037623_22173061.jpg


 ハイテクを駆使した3D映画。
もうこれだけの理由でDVDを待たずに
映画館に出向いたのであるが
結果は、期待にたがわず、
字幕スーパーまで浮き上がっているスクリーンの中の
幻想的な世界に酔いしれた。

 さて、ストーリーは、というと
アバターという自我は持たず
外部機械的神経介入によって
動かすことができる人工生命体という設定は
斬新であるが
ストーリー自体は古典的だ。

 惑星パンドラに資源目的で侵略を図る地球人
(アメリカ人しかいないが)
と現地人ナヴィの娘と恋に落ち、一緒に戦う決意をする
地球人ジェイク。
もう、これはアメリカに移住していきた
ヨーロッパ人と原住民との戦いそのものだ。
そして、結末も誰がどう考えても
簡単に予想できるほど単純明快である。

 それでもクラッシックな感じがしないのは
美しい幻想の世界と3Dのおかげだ。

 「アバター」は反米・反軍映画だと
アメリカの保守派が
いらだっているそうだが
反米というより反西欧、もっと極端にいえば
人間のエゴ、驕りへの警告、といった方が正しい。

 強いて反米を探すならば、
準主人公の博士グレースの喫煙がそうかも。

ただでさえ、空気の薄い惑星、しかもラボでタバコを吸うなんて
公共の場、レストランやバーでさえ、たばこが吸えない州が多いアメリカへの
挑戦?それともいやみ?
(ハリウッドの映画製作会社はタバコ会社から
資金をたくさん提供されているといううわさを否定しているが
ちょっと信じがたい。)

 ナヴィ族の王女役のゾーイ・サルダナの映像は
すべてCGで、本人の面影がまったくないのが
ちょっとかわいそう。

 アバターと生身の自分を交互に行き来しているジェイクの脳は
いったいいつ休んでいるのだろう、などと
映画を見ながら
いつもの癖で、ついつい余計ことを考えてしまった私であった。

by arizonaroom | 2010-02-03 23:12 | 映画&TV&本 | Comments(2)

Commented by 花ケーキ at 2010-02-13 09:26 x
見に行ってきましたよ。
それがなんと、3D対応じゃないのです。
会員になっている映画館
ポイントがたまっていたので、
ただだったので赦しますが、

映画館で、きっとココで字幕が飛び出すのだと
想像したり、
空飛ぶ恐竜が、頭の上に来るのだろうとか、
映像が綺麗で、自然あふれる感じで、
見ごたえはありました。

人間に戻った主人公が、焦燥していく感じが
ものすごい減量をしたのだろうなと思いました。
Commented by arizonaroom at 2010-02-13 13:29
花ケーキさん
3Dではなかったのですね。
3Dで字幕を読むのは疲れるという人や
乗り物酔いをしてしまった人もいるようですが
ああいう幻想的な映画では3Dは楽しいですよ。

 下半身不随の主人公が
アバターになって足を大地に踏みしめる瞬間の喜びも
観客に伝わってきてよかったですね。

ハリウッドスターたちは役作りで減量したり
また逆に体重を増やしたりと、
10キロ単位でしてしまうのはすごいです。