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笑いを征する者が受験を征す

http://matome.naver.jp/odai/2126406600265126601

 上のサイトにはテストの珍答案がたくさん掲載されている。

 たとえば「日直」の読みを「ひじき」とか。
「morning」の和訳を「娘」とか。
 (バッテンの横に「ナイス!」と書いた先生もナイス!)

 
「あなたが知っている広い言葉を1つ書いて
その言葉よりせまい言葉を3つ書きましょうという問題」
に対して
「ファミリーレストラン」→「バーミヤン」「サイゼリヤ」「すかいらーく」と解答した生徒。
もちろんマルをもらっているが、
ファミレスとは、なかなか凡人に思いつくものではない。


 このほかにもかなり笑っちゃう解答が満載である。


 大笑いしながら見ていたけど、
こうやってさらされてしまった珍解答を書いた
張本人のことを思うと
ちょっと複雑な気持ちになってしまう。
(ヤラセや受け狙いもあるかもしれないが。)

 中学時代「石川啄木」の「啄」が出てこなくて
間違いだとわかっていながら
「豚木」と書いてしまった私の暗い過去を
思い出したからというのもある。

 しかし強烈な思い出は
それをさらに遡ること1年強。
小学5年か6年の頃のこと。
テストの答案を生徒に返した先生(女性)が
まじめな顔で言ったのだ。

 「『折からの』ということばを使って
  短文を書けという問題の解等に
 『さるがおりからのぞいていた。』
 と書いた生徒がいました。」

 それを聞いて生徒たちはドッと笑った。
もちろん、先生は誰とは言わなかったが
私にはわかってしまった。
なぜなら隣の席の女の子が
真っ赤な顔をして消しゴムでゴシゴシと
答案を消していたからだ。

 私は笑いながらも内心は複雑であった。
なぜなら私は、
国語は得意中の得意だったのにもかかわらず
「折からの」という言葉の意味が
さっぱりわからず空欄のまま提出してしまったからだ。
(たぶん漢字ではなく、
 「おりからの」と、ひらがらで書かれていたと思う。)

 「戦わずして負けた」気分の私にとっては
たとえどんな解答でも
「とりあえず参戦した」彼女をえらいと思ったし
私の想像すらすることのできなかった発想についても
実は敬意すら抱いていたのだった。

 その女生徒がどの程度まじめに書いたのかはわからない。
(何しろ小学生だ!)
発表した先生も、
この創作能力に感心したから発表したのか
それともあきれはてたからなのか
今となっては不明であるが
もしかしたら生徒の心を傷つけてしまうかもしれないとは
思わなかったのだろうか。
(今思うと生徒を成績順に座席に座らせたりと
かなり強烈な先生だった。)

 ともあれ、そんな事件にも萎縮することなく
大学の入試試験のときでさえ
居眠りしてしまうほど図太く育っていった私なのであった。

by arizonaroom | 2010-02-11 22:44 | 日常&雑感 | Comments(2)

Commented by 花ケーキ at 2010-02-13 09:41 x
この珍解答めちゃくちゃに面白かったです。
問題の意味のわからない問題にはびっくりしました。

テストの時の果てしない苦しみ今じゃすっかり忘れました。
日直・・ひじき・・はきっと小学校3年生ぐらいでしょうね。l
字が可愛らしいです。
Commented by arizonaroom at 2010-02-13 13:32
花ケーキさん
あのサイトは見始めると、なかなkやめられなくなってしまいます。
字が汚い生徒もいて
採点する先生も大変だけど
時々ぷっと吹き出したくなる瞬間も
あるんでしょうね~。

日直も「にっちょく」と読むより「ひじき」の方が
すごくないですか?