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インセプション

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 これも飛行機の中で見た映画。
それもアメリカ行きのフライトだ。
ただでさえ眠い飛行機の中、しかも周りはうるさい。

  こんな悪条件の中、普通に見ても
理解しにくい映画を見てしまったのだ。
こりゃちょっとレビューなんて書けないよなとは思いつつ
ちょっとだけ・・。

 人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、
他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリスト、コブ。
 他人の夢に入るためには共通の世界が必要、ということで
ここで夢の設計士登場。
深層心理の世界という発想は面白いし
層ごとに時間の感覚が違うというのも興味深い。

 そして潜在意識の中で50年生きてしまったコブの妻の悲劇。
現実世界に帰ってきた時の無力感も理解できる。
50年人生を生きてきたのに、
現実世界ではほんのちょっとの時間しかたっていなかった。
しかも老人のはずの自分は、まだ若い・・。
この50年をまぼろしだと認めるのはあまりにもつらすぎた。

 でも共感できるのは、このあたりまでだ。
渡辺謙演じるサイトーっていったい何?
彼の依頼した件はどう考えても
この危険な任務と多額の報酬に見合う価値はないと思うのだけど。
最初はかっこよく登場したけど
途中から「本当に必要だったの?この人」と思えてしまうくらい
存在感が薄くなってしまった。

 そもそもこの手の映画は飛行機の中でボーっと見るべきではない。
乱気流や食事に気を取られているうちに
「あれ?この軍隊は何?」と何がなんだかわけがわからなくなってしまう。

 後半は息をつく暇もなく本当にテンポが速い。
そして最後の強烈なシーン。
いろいろと解釈の分かれるところではある。

 ともあれ、今度はじっくりと観てみたいと思う。
できれば原作本も。
理解できなかったところや見逃した事実なども
確認したいと思うので。

by arizonaroom | 2010-12-10 20:26 | 映画&TV&本 | Comments(0)