奥さまは名探偵/パディントン発4時50分
アガサクリスティとあったのでてっきりイギリス映画かと思ったら
なんとフランス映画であった。
つまりはアガサクリスティの原作を、フランス版にリメイクしたものなのである。
クリスティの原作の殺人推理気劇だが
コメディ仕立てになっている。
軍隊をリタイアした夫とその妻。
妻プリュダンスは毎日が退屈で死にそうだと夫に訴えている。
「私の引退を希望したのは君なんだよ。」
「そうよ。あなた聞き入れなかったらよかったのに。」
そんな時彼女の叔母が殺人事件らしきものを目撃したからさあ大変。
自分で解決しようと、
古い屋敷にメイドとして住み込むことに。
後で知った夫のべレスフォード大佐。
「料理担当だなんて、君は料理なんて家でもしないじゃないか。」
「あなた鶏料理覚えている?」
「あれは10年前だよ。」
そういえば大佐はアイロンかけも自分でしていたなあ。
推理ドラマとしては、「これホントにアガサクリスティ?」と思うほど
筋が荒っぽい。
一応、視聴者をミス誘導するようなトリックはあるのだが
それでも、事件の展開や結末が弱すぎる。
だいたい電車の窓から丸見えの形で殺人なんかする愚か者は
いないでしょ!
推理劇としては失格だけど
熟年夫婦(孫がいるにしていはかなり若くてセクシーな妻ではある)の
ほのぼのとしたやり取りを見るだけでも楽しい。
by arizonaroom | 2011-07-10 23:31 | 映画&TV&本 | Comments(0)