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虐待死を防ぐために

 昨今の親による幼児虐待のニュースが痛ましすぎてくて
詳細をしっかり読むことができない。

 どれもが児童相談所がある程度把握していながら
結局は子どもを救うことができなかった。

今後、日本もアメリカのようにひとりの虐待時を救うために
善意の99人が迷惑をこうむることを潔しという法律を作るべきかもしれない。

 つまり親が「お前なんかうちの子がない。」と言っただけで
児童相談所送りになるというシステム。
学校の教師は生徒が「今日お母さんにぶたれた」と言ったのを聞いたなら
必ず児童相談所に通報しなければいけない。
相談所は直ちに子どもを保護して親を呼び出し親の潔白が証明されるまで
子どもは返さない。

 そこに忖度は存在しない。
先生は「過剰に反応して、今後生徒の親との関係が悪くなったらどうしよう。」と
考えてはいけない。むしろ通報しなかったら罰則が待っている。

 そして虐待児童を受け入れる里親の育成も充実させる。
子どもは虐待親に返してはいけないのだから。
たとえどんなに反省してもである。

 しかし、現実はこうはいかない。
ここまで徹底すると多くの愛のある家庭の親子が迷惑をこうむる。
通報を恐れて子どもを怒れなくなる。子どももそれを逆手にとってやりたい放題。

 政府はやりすぎと批判を浴びることに。

虐待死を阻止したというのははっきりとはわからないのである。
無かったことなのだから。

 虐待死は存在したから、防げなかったとわかるけれど
存在しなかった虐待死は、守ったから防げたのか、それとも守らなくても起こらなかったことなのかはわからないのである。

 子どもを親から引き離して本当によかったのか、これで子どもは幸せになったのか
引き離す選択をした児童相談所、検事、教師はずっと悩むことになる。
子どもにも親にも恨まれるかもしれないし。


 大部分の愛ある中で育てられたこともたちの中から
本当の虐待時を見つけて救うということはかなり難しいことなのだとつくづく思う。


また、精神的な虐待はなかなか外からは見えない。
死までは至らなかった虐待も性的虐待も然り。

 形から入るのではなく、大人たちが周囲の子どもたちに
常に関心を持つことや、当事者の子どもたちに
あなたのことをいつも気にかけているよというメッセージを発することが大切なのだと思う。




by arizonaroom | 2018-06-07 23:43 | ニュース | Comments(0)