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美談?

 アメリカのCNNのニュースより。
ワシントン州で脳腫瘍と自閉症を患う5歳の男の子のために両親が
彼がファンであるというプロレスのチャンピオンベルトのレプリカをプレゼントすることに。

 連絡を受けたベルトをデザインしたデザイナーが無報酬で引き受け
本物そっくりのベルトが彼の家に配達されたのだが
玄関の前でふたりの女に盗まれてしまった。(セキュリティカメラの映像あり)

 警察がカメラの映像とともにこの男の子の境遇を訴えると
女が男の子の家に盗んだベルトと手紙を持って現れたのだった。

 手紙によると二人はホームレスの麻薬患者で盗んだ物を売ったお金でまた薬を買うつもりだった。
もう二度と病気の5歳の男の子のものを盗まないと誓うと書いてあったという。

 これを美談のように発表するアメリカメディア。
ちょっと待って!
これって美談ですか?

 もう2度と病気の5歳児のものを盗まないって、
じゃあ健全な大人のものなら盗む可能性があると?
プロレスファンの大人のオタクが購入したのなら返さなかったかも。

 
そもそも警察に2人の顔がしっかり出ている映像が渡っているんだしね。
警察に出頭したのではなくて被害者の家に直接持って行ったんでしょ。
捕まりたくなかったんだよね。
罪つぐなってないし。

 まあ、薬物中毒のホームレスが自分たちの行動を恥じて、
正直に返しに行ったのはすばらしいことかもしれないし
それを快く許した被害者の家族、アメリカの懐の広さを感じさせる話ではあるけれど。

 もうひとつ、アメリカのデリバリーシステムについて。
アメリカは荷物を玄関先にポンと置いて行ってしまう。
以前、アメリカに滞在中、ちょっと高価なものをアマゾンで購入したことがあったが
その時も家にいたにもかかわらず、
玄関先にポンと置かれてそのまま行ってしまったのをみて唖然としてしまった。

 これだけデリバリーが発達している国で、これはないでしょといつも思っていたのだが
皆、どうかしようとは思わないのだろうか。

 この話を美談で終わらせる前にちょっと問題点を議論する余地があるのでは?と
日本人の私は思う。




by arizonaroom | 2019-07-03 21:13 | 異文化 | Comments(0)