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アメージンググレース

 
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今日は教会で、あるご婦人の告別式がしめやかに行われた。
今から10年前。69歳の誕生日の時、彼女は遺書をしたためた。
そして自分の葬式のプランを綿密に立てたのだった。

 ピアノの奏学者は誰にしよう。
 お花は何がいいだろうか。
 故人の思い出を語ってくれるのにふさわしい人は?
 同年代のあの人は、果たして私の葬式の時までお元気でいてくれるだろうか。
 息子は歌を歌ってくれるかな?
 賛美歌はどれにしてもらおうか。
 聖書の朗読箇所はどこにする?
 そうだ、写真も選んでおかなければ。

自分には知る由もない神様だけがご存知の
いずれ来るであろう、この世との決別の日に思い馳せながら
恐らくさまざまなことが脳裏に浮かんだであろう。

この時書いた彼女の遺書は友人によって読まれた。
それは遺書というよりも、
クリスチャンとして立派に生きた女性から
今日ここに集った愛する人々への最後のメッセージなのだった。
選びに選び抜かれたそれらの言葉は誰の胸にも響いた。

教会での葬式には悲しみだけではなく安らぎもある。
信仰者には、故人は確かに天に昇ったのだという確信があるからだ。

彼女を乗せた車が火葬場に向かう時、
誰からともなく始まったアメージンググレースの合唱がこだましたのだった。


  天の下では、何事にも定まった時期があり、
  すべての営みには時がある。
  生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。

  神のなさることは、すべて時にかなって美しい。
              (旧約聖書 伝道者の書3)

by arizonaroom | 2006-01-13 20:28 | クリスチャンライフ | Comments(3)

Commented by teadiary at 2006-01-14 09:35
さっそく記事、アップしたんですね!
人間いつ召されるかわかんないから
せめて心の準備は毎日したいなぁと
感じました~
Commented by teadiary at 2006-01-14 09:36
追加ですが、マイブログにこちらの
リンク貼らせてもらいました♪
Commented by arizonaroom at 2006-01-14 10:15
ありがとう~。私も早速リンクしてみました。
(ようやくリンクのシステムがわかった。)

ケーキバイキングにはteadiaryさんと
一緒に行ったんですよね~。
(平均年齢を下げてくれてありがとう。)

でもさすが紅茶日記だけあって
私とはコメントの奥深さが全然違う・・。
私も真似してダージリンいただいたけど
ケーキを味わうのに忙しくて紅茶の陰は薄かった。反省。


昨日は故人の人柄が偲ばれるすばらしい告別式でしたね。
いただいたお花はキッチンのテーブルの上で
今日も華やかに咲いています。