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外国映画の邦訳

 
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 今ムービープラスで「恋愛小説家」を放映している。
映画に関しては、すこぶる記憶喪失気味を発揮する夫が
また例によってとんちんかんな事を聞いてきた。
「この話はなんだっけ?これはアバウト.シュミット?」

 「違うよ。両方ともジャック.ニコルソンだけど
あっちは妻に死に別れた男が
娘の結婚話に巻き込まれる話で
こっちは偏屈潔癖症の独身の小説家。」

 「ああ、そうだった。(思い出したふりか?)
で、タイトルは何だっけ?」
と、ここで自信たっぷりの私もちょっとトーンダウン。
「日本語タイトルは『恋愛小説家』だけど英語はわからない。」

 で、調べてみた。
As good as it gets
「今が最高」或いは 「これ以上事態は好転することはない」。
 (ポジティブな意味とネガティブな意味がある。)
 なんだ、全然違うじゃん。

 こうして改めて考えてみると
日本語のタイトルの「恋愛小説家」はなんだか変だ。
そもそも「恋愛」って・・・。

 それで思い出したのが
同じジャック.ニコルソンの「恋愛適齢期」だ。
 
 こちらも原題は「Something's gotta give」。
対して邦題は
恋をするのに適齢期はないという意味で
なかなか賢いネーミングだと思う。
おそらく、「恋愛適齢期」の成功に気をよくした日本の配給会社が
シリーズとして「恋愛」を付けてしてしまったのだろう。
単純だ。

 それでまたまた思い出したのが「プリティへレン」である。
実はこの映画を観たのは2年半前の飛行機の中。
そんな古い映画なのに、
半年前にレンタルビデオ店で
新作として並んでいるのを見た時は心底驚いた。
しかも、プリティシリーズなど銘打っている。

 このストーリーからどうして
「プリティヘレン」等というタイトルが付くのか。
ちなみに原題はRaising Helenである。
人気だった「プリティウーマン」や「プリティブライド」の監督だから
「いっそのことシリーズにしちゃおう。」と思ったのだろうが
非常に安易である。

 でも、原題をカタカナにしただけの映画よりましかも。
「アイズ.ワイド.シャット」はまだしも
「ホワット.ライズ.ビニース」はちょっとひどすぎ。
(タイトルを変えてはいけないという契約もあるらしい。)

 まあ、ハリウッド映画自体
Jerry Maguire(ザ.エージェント)、Erin Brockovich等
主人公の名前がタイトルという、
わけのわからない映画が多いから
題名で中身が予想できないのはお互い様か。

 外国映画の邦訳タイトルについては
まだまだ書きたいことがたくさんあるが
今回はこの辺で。

by arizonaroom | 2007-02-03 22:49 | 映画&TV&本 | Comments(2)

Commented by palette12 at 2007-02-07 17:21
こんにちわ!おじゃまします。
確かに原題に、一言も「愛」なんて使われていないのに、「愛」や「恋」が使われていて、変なの、と思ったこと、ありました。
またそのようなお話、聞かせてください!
Commented by arizonaroom at 2007-02-07 23:05
paletteさん
日本の映画配給会社は
如何にしたら売れるかと必死で考えて
こんな風になっちゃったんですよね、きっと。
私を雇ってくれればもっと賢いタイトルをつけてあげるのに・・・なんちゃって。
タイトルについては
山ほど言いたいことがあるので
また書きたいと思います。