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倒産の気配

 昨日の続きである。
何故、私が通っていた英会話スクールが
危ないと察知したか。

 1、友の会会員に毎月送られてくる会報誌が
   突然休刊になった。
   理由は編集長の病気とあった。

 2.頻繁にあったセミナーやイベントがなくなった。

 3.いつもにこやかだった受け付けスタッフの
   顔がだんだんけわしくなってきた。
   私の年間契約が切れそうになると
   会社にまで電話をかけてきて更新を勧める。

 4.先生たちの様子が浮ついてきた。
   教師の一人が生徒に「今月のお給料まだなの。」
   と愚痴っていた。

 5.通っていた教室が引越しでダウンサイズした。
 
 6.友の会の毎月の会費900円程度を
   卒業生にも払わせ続けよう  との魂胆からか、
   会員には1年に5日間は無料でレッスンを受けられることに
   急遽なった。

 今こうやって書き連ねてみたら、
私の察知がよいというより、
あまりにもわかりやすい前兆ばかり。
それでも被害者続出だったのだから、
その場にいる者には意外と
こういうものは見えなかったりするのである。

 半年後、新聞で不渡りの記事を読んだときは
予想していたとはいえ、やはりショックであった。
その後、電車の中で現役の生徒にばったりと会い
ある日教室に行ったら張り紙があった等、
その後のいきさつなども聞いた。

 新聞の報道によると直接の原因は
不動産投資とのことである。
他の有名な大手もこの頃倒産している。
やはり不動産に手を出してのことだ。
 
 たとえ生徒が激減したとしても
不動産投資に手をださなければ
倒産は避けられたはず。
しかし、当時は不安定な英語スクール業界より
不動産の方がよほど信頼できる投資
と思われていたのである。

 NOVAは当時からあった。
ちょうど伸び始めてきた頃だと思う。
バブル崩壊後、次々と有名大手どころが
バタバタと倒れていく中
急成長していったNOVAは、
それなりに戦略が上手だったのだと思う。

 今後どのような展開になるのかちょっと興味深い。

by arizonaroom | 2007-04-04 23:05 | 英語&日本語&スクール | Comments(2)

Commented by tochin at 2007-04-04 23:47 x
でも、arizonaroomさんが倒産の前兆を察知しただけでなく、退校した行動力はすごいと思います。私は営業取引の与信管理をしていた時期があったのですが、なかなかそういう分析的な行動を取れる営業マンはいなかったです。
倒産を察知する方法としてモノの本では「トイレが汚れてくる」とか「夜中に電気が付いている」「経理担当者が辞める」なんてありましたが、信じたくないことは見ないようにする人が多いですからねー。
Commented by arizonaroom at 2007-04-05 18:32
tochinさん
もう3年通っていたし、授業料も半端じゃなく高い、
ウィークディは毎日受けてもいいので
他のアクティビティを犠牲にしてまでも通いつめ
(そうやって時間単価を下げていた、
というのは半分冗談で、けっこう楽しかった。
半分は本気だけど)
さすがに疲れてきてはいたんですね。
それに1年後まで見通してお金を払うってけっこう
大変です。
それこそ返金システムはなかったように思うので。
まあ、そうやってがんばって
よかったなと今はしみじみ思いますけど。
この時は決断というより
すべてのタイミングがよかったんです。
ラッキーでした。