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朝青龍の欝

 「最近の親は自分の子どもに友達のように接している」
というようなことが昨日か今日の新聞に書いてあったが
それと同じように相撲の親方も弟子と
友達関係を築いているのだろうか。
今日のワイドショーを見ながらふとそんなことを思った。

 全治6週間の怪我で巡業を休んでいたのに
親方にもだまってモンゴルに帰国、親善サッカーをしていたことが
発覚。
相撲協会はモンゴル大使館からも謝られたが
結果は2場所出場停止と4ヶ月の謹慎処分。
かなり厳しい処分であるがある意味当然である。

 彼はどのことで急性ストレス障害に陥ってしまった。
朝青龍の自宅前にはスポーツ新聞の記者やレポートが
連日押しかけ、その中を通り抜けながら親方も連日訪問する。

「こちらからの語りかけに答えてくれなかった。」
「今日は答えてくれた。でも記者会見は拒否された。」って。
(正確な発言は忘れた。)
「くれた」って何?

 暗い部屋の中で一点を見つめている彼と親方の間に入って
「通訳」しているのはマネージャーである。

 もちろん本物の欝なら大変である。
欝は立派な病気なので
欝の人に「がんばれ」とは言ってはいけないのである。
しかし朝青龍が「日本の母」と慕うモンゴル人の女性は断言する。
「彼は欝ではない。なぜなら欝はモンゴルにはない病気である。
ジンギス.ハーンの子孫はそんなに軟ではない。」とかなんとか。
これもちょっと乱暴な意見ではある。

 高砂親方はどうみても朝青龍に気を使っている。
気を使いすぎてかえって彼を窮地に陥らせている。
武蔵丸親方が言っていた。
「あれは親方が悪い。ちゃんと教えてあげないと
わからないでしょ。」

 「だまってモンゴルに帰ってはいけない。」
「巡業はお金にはあまりならない上、非常に大変だけど
大切なものだ。」
「診断書が出て休む許可が降りたら、本当に休むべき。」
「いくら横綱になったとはいえ、親方の言うことはしっかり聞け。」

 こんなことも教えていなかったとみえる。
 
 なんだがだんだん人権問題に発展してしまい
ことは複雑になってきてはいるが
実は単純な問題のような気がする。

 これからも親方は連日
朝青龍の自宅を訪問して
記者たちにその様子を報告するのであろうか。
大多数の人はもうそのニュースは
うんざりと思っているはずなのに。

by arizonaroom | 2007-08-10 23:13 | ニュース | Comments(2)

Commented by palette12 at 2007-08-11 23:45
なんだか妙な熱の入り方だなーと、不思議な感じで見ています。「本日何度目の説得」とか、テレビで流れていますが、そんなの、生中継する程のニュースでしょうか?親方もいちいちマスコミに経過報告するのはどんなものかと思いますよ。こんなに膠着状態になっては、本人も気の毒。本人、親方、協会、三者三様に、対応がヘタだなーと思います。
Commented by arizonaroom at 2007-08-12 21:22
paletteさん
こうやってみると
やっぱり日本って平和なんだなあとつくづく思います。
親方もきっと人はいいんだろうけど
もっとしっかりしてほしいですよね。