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ブラッド・ダイヤモンド

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 「自由」「家族」「真実」ー彼らはダイヤにそれぞれ違う輝きを見た。

 アフリカのシエラレオネ共和国で、3人の男女が運命的な出逢いを果たす。
元傭兵のダイヤ密売人アーチャー(ディカプリオ)、
反政府軍RUFの襲撃によって家族と引き裂かれたソロモン(フンスー)、
そして、紛争ダイヤモンドの真実を暴こうとするジャーナリストのマディー(コネリー)。

 紛争ダイヤモンドとは、内戦の激しい国において
反政府勢力によって採掘されたダイヤにことである。
高値で取引されたダイヤの代金は
また新たな紛争の資金となってしまう。

 政府と反政府の狭間で虐げられている人々を見るのは
映画とは非常につらい。
実際にこういう人々がいるのに
何もできない自分たちが実にはがゆい。

 しかし、この映画は単なる社会派のの映画ではなく
エンターティメントとしてもなかなかよくできていると思う。
主役3人の人物構成もしっかりとしている。
デカプリオ演ずるアーチャーにしても
彼は単なる金儲けだけの密売人ではなく
後半、彼のつらい過去があきらかになってくる。
マディ演じるジェニファー・コネリーもとても魅力的。

  内戦だらけのアフリカ。
その根は深い。
夫に「シエラレオって知ってた?」と聞いたら
思いもかけず「もちろん」という答えが出てちょっと動揺。
アメリカ人は世界のことなんにも知らないと思っていたのに・・。
実は、この国にはアメリカから宣教師がたくさん派遣されているそうで
彼も教会でその報告をよく聞いていたのだとか。

 この映画は、何も知らずにのほほんとしている
私たちにたくさんのことを教えてくれた。
これからダイヤを買うときには紛争ダイヤでないことを確認しなくては・・。

な~んてそんな心配する機会は今後もないとは思うけど。

by arizonaroom | 2007-12-14 00:00 | 映画&TV&本 | Comments(0)