電車の中で
縦2つに折りたたんで小さくして読む方法は
証券会社時代にマスターしている。
その折りたたんだ1面の左半分を読み終わり、
2面に行くために
新聞を折り返した瞬間に
前に座っていた男性の顔が見えた。
ぎょっとした顔をしながら
彼は私の新聞の一面を
食い入るように見つめていた。
今朝の読売の一面の大見出しはこうである。
「最低保障年金」を創立。
子育て世代の保険料無料。」
そりゃあびっくりするよね~。
でも実はこれは読売新聞社提言なのであって
政府の政策案ではないのである。
しかし「新聞社の提言」の文字は
この見出しに比べてはるかに小さい。
おそらくこの男性からは見えなかったに違いない。
「え?子育て世代保険料無料?
そんな政策打ちだしていたっけ?」と
おそらく彼の頭のは混乱し
真相を探り出そうと、もっとしっかり読もうとしたとたんに
私はページをめくってしまったのだった(と思う)。
私は意地悪な人間ではない。
もしめくる前に気が付いていたのなら
もう少し時間をかけて左半分を読み
彼が右側を読み終えるまで待っていたであろう。
でも時遅し。
ページはめくってしまった。
また元のページに戻るのは変である。
「これは政策でなくて新聞社の提言なんですよ。」と
知らない人に向かって言うのはもっと変。
彼もそのうち下を向いてしまったし
もう気にしないことにして私も次の記事へと
目を走らせた。
この男性、今日1日ずっと気になっていたりして。
「年金改革、子育て世代保険料無料、
そんなニュースはどこにもなかったぞ。
あれはなんだったのか。夢だったのか・・。」と。
こんなことばかり考えている私っていったい・・・・・。
by arizonaroom | 2008-04-16 23:41 | 日常&雑感 | Comments(0)