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義両親の結婚記念日

 義理両親の結婚記念日(別に特別な年ではない)の数日前のこと。

 長女である義姉は義両親の結婚記念日のギフト
自分のセカンドハウスである小さなキャビンに隠した。
ちなみにこのキャビンは義両親の自宅の目の前にあり
義姉の自宅からは車で2時間の距離である。

 そして義姉は自分の妹弟たちにメールで
指示をした。

まず一番下の弟に
「前日の午後8時に両親に電話して
結婚記念日おめでとう。
 まず最初に本を読んで
。』
 と言いなさい。
 もちろん両親は『どういうこと?」」と聞くだろうが、
 それ以上何も言ってはいけません。」

次に、下から2番目の弟に
 「こちらの時間の午後9時に電話して
 『結婚記念日おめでとう。
まず最初にバスケットの中の本を読んで

と言いなさい。」

次に妹に
 「当日の朝8時に電話して
 『結婚記念日おめでとう。
まず最初にベッドの上のバスケットの中の本を読んで
。』
と言いなさい。」

 そしてそのあとは義姉の番である。
「私は午前9時に電話して
記念日おめでとう。
道路の反対側にあるベッドの上のバスケットの中の本を
ます読んで。』
と言います。
そうしたら彼らは私のキャビンに行って
このギフトを発見するでしょう。」
(両親は彼女のキャビンのカギを持っている。)

 彼女の計画はいつでも完璧であった。
この日までは。
兄弟たちに命令をし、すべてをやり終えた義姉。
満足しながらふとテーブルの上を見ると

 なんとそこには持っていき忘れたギフトボックスが1つあるではないか!

「大変、でも2時間かけてキャビンまで持っていけないわ!」

 当日までには両親の手元になければいけないので
義姉は仕方なく両親宛てに郵送で送ることにした。
そして義母に電話。
「私から来た手紙は、指示するまではけっして開けないでちょうだい。
 お父さんにもそう言っておいて。」
「わかったわ。」と義母。
 
 しかし2日後、義姉のところに義父から電話が。
「どうして君の家の住所から、キャリー(義姉の姪)の手紙
が来たんだ?」

 義母は義父に言うのを忘れていたため
義父は封を開けてしまったのだった。

 この時点で義両親に怪しまれてしまった。
でも失敗したのが計画者の義姉でよかった。
(と、弟たちは思ったに違いない。)


 前日の夜と当日の朝、姉弟たちは緊張しながら時間が来るのを待ち
指示通りの伝言をして
セレモニーは無事終わり
義理両親は無事、家族たちからのポエムやエッセイを受け取ったのだった。

by arizonaroom | 2008-07-02 23:45 | 異文化 | Comments(0)